紙つぶて 細く永く

「イヴァンよお前にやる花はない」プラハの花屋

線路は続く

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 34 線路は続く20

JR北海道にみる鉄道路線 JR北海道から「維持できない線区」が発表されJR北海道単独としての対応はこれ以上難しい状況になった。下記維持困難な路線の解説図。 *以下はJR北海道現在の路線図。2266.5km 2018年9月現在 *その上に維持困難…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 33 線路は続く19

エネルギー効率でみる交通機関 それぞれの交通機関では旅客を運び、貨物を運ぶ。 国交省に各交通機関の運輸した旅客・貨物の集計と運輸するのに使用したエネルギーの消費実績が公開されている。 http://www.mlit.go.jp/statistics/pdf/23000000x033.pdf 前回…

災害で影響を受けたJR西日本・JR四国・JR貨物の路線

2018年7月災害 復旧状況 JR被害路線の8月8日現在の復旧状況 7月の災害でから復旧した路線が増えた。上図で8月復旧、9月復旧、復旧にそれ以上必要な路線を描いてみた。 JR西日本の福塩線府中-塩町間、芸備線備後落合-狩留家間、それと呉線三…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 32 線路は続く18

鉄道と他の交通機関 そもそも鉄道等交通機関にはどのような特徴があるのだろうか。 そしてその中で鉄道としての存在意義はどのあたりにあるのか、それを深く掘り下げたい。 まず下記は地方鉄道についての言及であるが、鉄道の特徴を強く指摘している文章とな…

災害で影響を受けたJR貨物路線

寸断された路線:JRの谷間で 今回の2018年7月豪雨に伴って、主にJR西日本とJR四国エリアで土砂災害や線路設備への被害で運転見合わせ区間がでている。 影響を受けた路線は下図。 赤色の路線は最長1か月以上の運転見合わせが行われる区間。 黄色…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 31 線路は続く17

線路は続く17 自動車に視点をあてる 鉄道との関連から自動車を見つめてみよう。 古くなるが以下引用は宇沢弘文「自動車の社会的費用」1974年刊行から 自動車はじつは、ガン細胞と同じように、経済社会自体をもやがては破壊する性格をもっていた という…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 30 線路は続く16

線路は続く16 英国・フランス・ドイツ・スイス・米国との鉄道比較 イギリス フランス ドイツ スイス // 当初スイスはドイツやフランスに鉄道が開通していた1840年代でも鉄道とは無縁だった。1844年にフランスから延伸されたサンルイ-バーゼルまで…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 29 線路は続く15

線路は続く15 イコールフッティング イコールフッティング論 各交通機関で交通政策面からの調整方法としてイコールフッティングという論点がある。特定の交通機関が競争上偏った取り扱いを受けることがあってはならない。競争が、不公正、不平等な条件下で…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 28 線路は続く14

線路は続く14 海外の鉄道改革 海外の鉄道に対する哲学 下記資料は古いが代表的な世界各国の都市における鉄道運賃収入割合は以下になる。(欧米各都市ではこの時代から運営費に対する補助金(収入不足分)給付が続いている)当然100を越えれば不足分はな…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 27 線路は続く13

線路は続く13 内部補助について 内部補助とはなにか 今回は内部補助の是非について考える。一体内部補助とは何か、という一般的説明から。 内部補助JRのような大型事業体の場合には、他の黒字線区の黒字で不採算路線の赤字を埋め合わせるということが行…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 21

線路は続く12 道路維持費について 鉄道存廃の判断基準とは 国交省HPに以下のような流通経済大学 板谷和也教授の意見が掲載されている。私の考えを青色で書き込んでみた この文章には「地域公共交通シンポジウムin旭川 於旭川グランドホテル 2017/06/12」…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 20

線路は続く11 JR東西2社+新幹線体制+貨物 前回で、現行のJR7社体制ではなく、JR東西2社(+新幹線機構+JR貨物)を考た。まず2社体制を検討する。 greengreengrass.hatenadiary.jp JR7社の決算を読むことからさらに考えてみよう。 JR7社の…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 19

線路は続く10 大いなる不名誉 日本では鉄道マンが、「鉄道路線を廃止させてくれ」というジレンマを抱く・・なんという不幸な国を作ってしまったのだろうか。 *昨年テレビでJR北海道の路線維持活動が紹介された。 NHK「クロ-ズアップ」 2017年3月29…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 18

線路は続く9 JR各社比較 JR7社は旧国鉄を批判的にとらえかつ各問題の発展的解消を目的に設立された。 旧国鉄の問題点として以下のような指摘があった。 40数万人という職員はー組織では管理できない 合理化抵抗勢力としての労働組合を分割弱体化する…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 17

線路は続く8 採用候補者名簿の工夫 (文中敬称略) JR7社発足にあたって新会社の採用候補者が選ばれた。責任者は職員局葛西敬之。全職員に旅客会社と貨物会社計7社の中から第一希望から第五希望までを聞き合わせた。そして勤務成績などを加え評価データ…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 番外 初乗り運賃

線路は続く7 鉄道相互乗り入れ初乗り運賃について 鉄道路線は続くことを考えると相互乗り入れ路線は当然一本の線路である。異なる路線に入り込むのだが、乗客の立場にたてば同じ車両に乗り続けているのでまさしく一つの線路を走っている感覚だ。 たとえば京…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 16

線路は続く6 巨大ゆえに (文中敬称略) 国鉄の労使関係は、公社すなわち「形式的には企業的色彩の強い面を持ちながら財政面については政府機関に近い拘束を受ける組織」としての成り立ちもあり給与水準については民間ベースによる賃金水準が慣行となってい…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 15 

線路は続く5 禍根を生んだマル生 「生産性向上教育」略してマル生は禍根を生んだ。 マル生は各地の現場で特に組合員に対する「不当労働行為」を引き起こした。特に国労はその影響により組合員が激減した。生産性向上運動の目的である「労使協調」は同盟(注…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 14 

線路は続く4 経費増大の中での生産性向上運動の挫折 1964(昭和39)年に創設された日本鉄道建設公団(現在は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構となっている)が建設した路線図が下記図 鉄道新線建設を積極的に推進するため国鉄とは別個の組…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 13

線路は続く3 日本鉄道史から (いわば政治に「もてあそばされた」国鉄との視点を持っている) 政府は第二次大戦後の引揚者を国有鉄道としての国鉄に受け入れた。その実数は定かではないが、参議院の答弁書に政府として以下の回答がある。 1 「運輸省五十年…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 12 

線路は続く2 (文中敬称略) 昭和40年代(1965年ー1975年)にかけて続いた国鉄労働運動の泥沼の攻防もあって、この期間国鉄の赤字は加速度的に膨れ上がった。そして1976年2月に藤井国鉄総裁が更迭され、前大蔵事務次官高木文雄が国鉄総裁に…

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 11 

線路は続く1 新幹線を建設しますので、競合するJR並行路線は廃止するか、もしくは地元で存続方法を考えてください。その結果第三セクターとなり、やがて新幹線に旅客を奪われたその線路は赤字路線となる。この図式でいいのだろうか 日本全国どこへ行くに…