JTBではJR北海道・北海道各地フリー切符を販売している。その中で道東フリーキップを買い求めた。
そして丁度実施されていた北海道ふっこう割がとれたので、念願の冬の北海道鉄道旅行に出かけた。
その北海道冬紀行11回目。
札幌から根室、釧路で一泊、知床から網走で宿泊、旭川経由稚内と巡った。
利尻富士
再び札幌を目指す。本日も道東フリー切符のエリア外なので、青春18きっぷでの乗車となり特急には乗らない。
列車は10時27分出発の4326Dキハ56、1両編成ワンマンカー
稚内駅では会社員らしきグループと、女性(芸能人?)と、付きそうマネージャーらしき男性など、乗客も多くにぎやかな列車だった。
南稚内駅を過ぎ、抜海駅に近づくと海の上にぽっかりと利尻島が浮かんでいた。
言葉もなく思い思いに窓際によりシャッターを切る。
利尻富士山頂は雲に隠れていたが日本海の荒波に映えるその秀麗に多くがカメラを向けた。
稚内からの帰路4326Dは行きと違い音威子府に長時間停車はしない。
名寄から稚内は走行時間4時間54分だったが、稚内-名寄方向は3時間58分になる。
JR宗谷線 稚内 → 名寄 |
駅名 |
時間 |
稚内から |
稚内 |
10:27 |
0.0km |
南稚内 |
10:31 |
2.7km |
抜海 |
10:44 |
14.4km |
勇知 |
10:54 |
22.7km |
兜沼 |
11:00 |
28.5km |
徳満 |
11:10 |
38.5km |
豊富 |
11:17 |
43.5km |
下沼 |
11:26 |
52.2km |
幌延 |
11:47 |
60.0km |
上幌延 |
11:52 |
64.8km |
南幌延 |
11:57 |
67.8km |
安牛 |
12:00 |
69.7km |
雄信内 |
12:07 |
75.7km |
糠南 |
12:15 |
81.4km |
問寒別 |
12:18 |
83.6km |
歌内 |
12:25 |
89.1km |
天塩中川 |
12:34 |
97.5km |
佐久 |
12:43 |
105.8km |
筬島 |
13:04 |
123.8km |
音威子府 |
13:12着 |
130.1km |
音威子府で長時間停車はなし |
音威子府 |
13:15発 |
130.1km |
咲来 |
13:21 |
134.7km |
天塩川温泉 |
13:26 |
137.9km |
豊清水 |
13:31 |
141.5km |
恩根内 |
13:37 |
147.3km |
紋穂内 |
13:45 |
154.4km |
初野 |
13:50 |
157.5km |
美深 |
13:54 |
161.1km |
南美深 |
13:58 |
163.8km |
智北 |
14:02 |
166.1km |
知恵文 |
14:06 |
168.2km |
北星 |
14:09 |
170.1km |
日進(北海道) |
14:19 |
179.2km |
名寄 |
14:25 |
183.2km |
運転日:全日 |
*
自転車で雪中国道走破
国道40号線は宗谷線と並行して走る。
恩根内着13時37分
音威子府を過ぎ恩根内で、大きな荷物を抱えた青年が降りた。
その大きな荷物というのは自転車だ。
彼は南稚内駅から乗ってきた。乗車口に置いた荷物を、ワンマンカー運転手から後部に移動してくれと云われ、自転車と振り分け荷物8個を何度も往復しながら後ろに運んでいた。
それが、いざ下車するとなると再度下車口である前に運び直すことになり、青年も「また運びます」と、にやっと呆れたような笑顔を見せた。
彼とは途中少し話を交わしていた。
なんでも今回彼の目的は雪の国道を自転車で走ることなのだそうだ。
大学の山岳部に所属し、中国の山にも出かけた経験があるという。
今回は雪の国道40号線の走破が目的、友人宅にお世話になったり独り雪中キャンプをしながら雪の国道を走るのだそうだ。
後で調べると「ファットタイヤ」というものがあり、自転車でも雪中走行が可能なのだそうだ。
恩根内で下車し、今日は近くでキャンプ、そして明日国道40号の残りを走る予定とのこと。
それで40号線は完走になるらしい。
ときに若さというものはあらゆる固定観念を飛び越える。真冬のサーフィンといい彼のような雪の中の自転車走行といい。いつもながらひたむきな若者に感動すら覚える。
最後にどこからきたのか聞くと、「京都の高野です」 舞鶴からフェリーで小樽に着いたのだ。
こんなところでご近所さんと遭遇した。
北海道鉄道冬紀行12 - に進む
北海道鉄道冬紀行10 - に戻る
REMEMBER3.11