花咲線
JTBではJR北海道・北海道各地フリー切符を販売している。その中で道東フリーキップを買い求めた。
そして丁度実施されていた北海道ふっこう割を使って、12月念願の冬の北海道鉄道旅行に出かけた。
その冬紀行3回目
札幌からは特急スーパおおぞらで11時釧路着。
引き続き、釧路から花咲線11時12分発各駅停車ノサップ・根室行き3629Dに乗車。
釧路から先の根室線には花咲線の愛称がついている。花咲線では網棚にあげたリュックの中でGPSログが受信できた。
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落石付近の海岸線は結構標高が高い。
この花咲線3629Dは釧路を出るときは満員だった。花咲線保存会のような活動があるのでその成果が実っているのだろう。
線路に足跡がある。ぶつかった鹿を移動させるために保線掛員が線路内を歩くことも多いそうだ。
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オジロワシ
この近辺で汽笛がはげしく鳴り、急ブレーキがかかった。列車は止まり、見るとオジロワシが線路上にいる。
何度も何度も汽笛を響かせるが動かなかったが、ついに飛び立った。
慌ててシャッターを押した。事前にHDR撮影の準備をしていた。
その関係で写真は線路がブレて写っている。
根室着13時22分。そのまま13時33分発の折り返し列車5630Dに乗車、釧路に戻った。
花咲線は味のある路線だ。落石近辺を代表に夏の風景もいいのだろうが雪の線路も情緒がある。
上記にも書いたように花咲線を守ろう運動もあり、この列車も地元の乗車客が多く見られた。お年寄りからジャージ姿の高校生、それにインバウンドの外人客、私のような青春18キッパーまでにぎやかな車中だ。
JR北海道はこのような路線でも保持が困難として、周辺自治体に方策を考えるようにと協議をしている。単独線路で採算を考えることは最早むりなのではないか。
単独路線ごとに採算面から対策を考えることは最終的に全国JR各社の過半数が廃線を余儀なくされるということになる。
究極的にいうなら、日本の鉄道で最後に残るのは東海道新幹線と山手線、中央線くらいだろう。
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花咲線は都市と都市をつなぐ線路上にオジロワシやエゾ鹿等野生動物もまじかに見え海も近い。いくつか乗車した中でも特に印象深い路線だった。
厚岸での夕陽。美しかった。
釧路の夕陽は「世界三大夕日」と謳われている。あわよくばこの夕日をと札幌から特急に切り替えたのだ。
しかし折り返しの列車5630Dは釧路着が15時51分。釧路の日没はこの日15時52分だった。
ホテルは夕日の名所となっている幣舞橋脇にあったが、このホテルまで駅から歩いて10分ほど。
ホテル前の幣舞橋では残念ながら夕日に間に合わず、雲がかかり夕陽もほぼ見えなかった。
ルイベ
夕食は宿紹介の居酒屋「海へ」。ルイベがこちらで食べるものとは違い大変美味かった。
このホテルには大浴場があり、冷え切った身体を温めた。
大浴場では弟子屈から両親と一緒に来たという男性と話ができた。ここにはよく来るそうで、特に朝食は他のホテルよりぐんと美味いと聞いた。
翌日の朝食 郷土料理が堪能できる。
REMEMBER3.11