稚内
JTBではJR北海道・北海道各地フリー切符を販売している。その中で道東フリーキップを買い求めた。
そして丁度実施されていた北海道ふっこう割がとれたので、念願の冬の北海道鉄道旅行に出かけた。その北海道冬紀行10回目。
札幌から根室、釧路で一泊、知床から網走で宿泊、旭川経由稚内まで来た。
こうして通過経路をみると、JR鉄道線は海岸というより少し内陸を走っている。
海岸の路線では片側は海となり周辺人口を考えると、不利だ。内陸は線路両側に住民が住む、ということか。
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帰宅後毎回思うことだが、乗り鉄の悲しさ、あまり通過する街を観ない。
この稚内にせよ稚内駅ではなく南稚内駅の近くに人が多く住む。
その稚内駅前天北の湯ドーミーインに宿泊した。
稚内は風が強かった。それこそ寒さが頬に刺すような風だった。気象庁の資料で最大風速の歴代ランキングを調べると以下のとおり。
富士山頂はもちろん山の上や岬が多い。その中北海道の寿都が最大風速全国10位に入っている。
しかし気象庁のデータを調べると稚内はこの寿都よりも年間平均風速が高い。元来風の強い岬の突端なのだ。
昨夜も間違って行ったANAクラウンズホテル前で、着用したゴムアイゼンの袋が風で飛ばされた。
あれよあれよという間に、ビルの壁にあたり跳ね返り、海と思われる方向へ飛んでいった。
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稚内のこのホテルにはその名の通り大浴場がある。
最上階10階にあり、露天風呂が付随する。
周囲を材木やカヤで囲われているが、ひとり露天風呂につかると、「ビユー」と頭の上を猛烈な風が吹きすぎる。湯の中で寒くはなかったが、それは得も言われぬ体験だった。
また気象庁のデータ(気象庁|過去の気象データ検索)で見ると、当日外は西の風6.2mマイナス5度だった。
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稚泊航路
朝になり、今日の列車出発が10時27分発とゆっくりなので、昨日のゴムアイゼンの袋を探しがてら散歩に出かけた。
空には少し雲はあるが日が差している
戦前には稚内駅から樺太への連絡船があった。かっての青函連絡船のように列車が船に乗り入れ稚泊線として樺太までつながっていた。その遺構があった。
稚内駅の前にはその線路が少し残されている。日本鉄道旅行地図帳にも稚内駅から半島先端に線路が刻まれていた。
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稚内は朝も風は猛烈に強かった。帰宅後下記調べると、
気温マイナス3度、風力7mくらいはあったらしい。
駅前を四角形に歩いたがもちろん昨日のゴムアイゼンの袋は見つからず、早々に引き上げた。
稚内駅にゆくと旭川方面への戻り客はにぎやかだった。
構内には土産物店やコンビニがあり、土産物や弁当を購入し列車を待ち並んでいた。
REMEMBER3.11