紙つぶて 細く永く

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国際・政治

「異論」の疑問

保守の論客がコラムを書いた。佐伯啓思「異論のススメ」*「そもそも問題の発端は「憲法」よりも「防衛」にあった。冷戦以降、「国際環境」は変化しておりアメリカの力は低下し、アジアは不確定要因に包まれている。安倍首相の今回の提案はこの状況への新た…

教養

Wikipediaでは教養をこう定義する。「一般に、独立した人間が持っているべきと考えられる一定レベルの様々な分野にわたる知識や常識と、古典文学や芸術など質の高い文化に対する幅広い造詣が、品位や人格および、物事に対する理解力や創造力に結びついている…

キャラの立った高齢者(Or老人)2

昨日の続編。「21世紀構想懇談会」なるものが設立された。戦後70年の節目に発表される「安倍談話」について議論するのだそうだ。それはいい、人選に少し「友達だけで」感は拭えないが、結論を見ることにしよう。まかり間違っても、「全く関係のない記事…

キャラの立った高齢者

昔から夫婦そろって、権力になびく人だなとは思っていた。高慢なカソリックとも思っていた。そして今回人種差別主義者との「栄誉」も受けたそうだ。似た経歴がだれかいたなと思って心細くなった脳の中をまさぐったら、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ、そう…

朝日新聞社第三者委員会

朝日新聞社第三者委員会による報告が出た。*戦争というものの実態を知るわけでもないので、当然確定的なことは言えない立場である。しかし、ある意味その空間では絶対的暴力装置として存在する軍隊において、人間の良心だけで理性ある秩序が常時保たれる訳…

選挙制度の肯定

自民党圧勝か、という報道が出ている。でも年末は忙しいし、投票に行くのをどうしようかと(思う方がいる)。本当にいいんですか。投票を棄権すると(安倍政権が)2年間でやってきたことが、ますますまっしぐらに進んでいく。集団的自衛権もどうぞやってく…

そもそも「選挙」として成り立つのか

第一条 この法律は、日本国憲法 の精神に則り、衆議院議員、参議院議員並びに地方公共団体の議会の議員及び長を公選する選挙制度を確立し、その選挙が選挙人の自由に表明せる意思によつて公明且つ適正に行われることを確保し、もつて民主政治の健全な発達を…

孤独の大衆

「歴史を繰り返すな」坂野潤治・山口二郎から山口 1920年代の政党政治とその後の軍のリアクションは、何だか今の話に通じるように聞こえます坂野 僕には(その当時の)反体制エリートが総理大臣になったのが今の安倍晋三のように見えるんです。山口 野党…

何度、政治家の尻拭いをすればいいのか?

突然衆議院が解散になった。安倍首相には「いまなら負けない」との思いが強いのだそうだ。自公合わせて衆議院で2/3を超える議席を保持している現状で解散という選択は、「現時点での解散」、と「将来の解散」を比較して現時点での解散が勢力を維持できる…

U先生への便り

時々夜の静寂の中、前の道を激しい音をたててバイクが通る。暴走族といわれる輩かと思う。家人が「こければいいのに」と呟く。また横断歩道を斜めから入り渡ると、「斜め横断はやめましょう」とのこれ見よがしのマイク放送がある。人がどう渡ろうと安全に渡…

買えば当たる

奇跡の起こる確率は、起こらないという確率に比して圧倒的に少ない。この確率を頭の中に置きながら、他人の奇跡を実感すとると、数字以上に一層その「奇跡」感動が増す。それまで確率的には「起こらないと理解していた」奇跡が「奇跡は頻繁に起こるんだ」と…

文章問題

問題 以下「A」「B」「C」の文章をよんで最も真実性の薄いと思えるものを選べ。「A」先の戦争で、数百万の日本人兵士が戦場へ赴いた。その中には、多くの小説家たちがいた。生き残り、帰国した彼らは、戦場で見たものを小説に書き残した。そこには、歴史家…

知識による正義と表現による正義

昨夜の阿部は久しぶりに4番らしい仕事をしたとある。今季は81試合で打率2割4分7厘、10本塁打、33打点。並以下の成績である。しかし選手間の評価は高い、前回のWBCでも阿部のサムライジャパンといわれた。後半の活躍を期待しよう。そして甲子園の季…

永井潤子「ドイツと私71 感動的なドイツの憲法制定記念式典」

OCNブログ人終了に伴って移動してきました/元ブログhttp://greengrass.blog.ocn.ne.jp/ *以下は「未来7月号」掲載の永井潤子さんのドイツからの便りです。*今年五月二三日、ドイツ連邦議会で行なわれたドイツ連邦基 本法制定六五周年の記念式典は、ラマー…

憲法違反訴訟リスク

OCNブログ人終了に伴って移動してきました/元ブログhttp://greengrass.blog.ocn.ne.jp/ *今回閣議で(違憲)憲法解釈決定がなされたことについて、次に来る課題は訴訟リスク。*安倍内閣が、旧来の政府見解で認められていた「個別自衛権」ではなく「集団的…

2014.7.1

OCNブログ人終了に伴って移動してきました/元ブログhttp://greengrass.blog.ocn.ne.jp/ * 記念すべき今日の言葉 悪魔の辞典(http://www1.bbiq.jp/kareha/trans/html/devils_dictionary,_the.html)から引用*ABASEMENT [卑屈] n. 強大な力を前にしたときの…

マッチポンプ

マッチポンプ。マッチで火を付け、ポンプで消す。単独で同じ役割をする。多くは自身で悪を行い自身で自制しているように見せ賞賛や利益を得ることである。*今の政権ではこの役割分担がうまくこなせているようだ。まずは声の大きな人が、「憲法改正」と唱え…

私的諮問機関により集団的自衛権 容認

安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 有識者(注・政府発表による肩書き) 岩間 陽子 政策研究大学院大学教授 参照URL「http://www.rips.or.jp/experts/a-i/iwama_youko.html」岡崎久彦 特定非営利活動法人岡崎研究所所長・理事長 参照URL「http://shuch…

扇動

通勤途中で、スピーカーをもち訴える政治を業とするだろうと思える人たちに出会う。静かに語るように訴える人、また音量を上げ静脈も破れんばかりに叫ぶ人もいる。やはり訴える力が強いのは語りかける口調だと感じる。しかし訴えるのは、地元のためにこのよ…

ターニングポイント

毎週末、東京に雪が降る。東京都知事選の投票の前日、2月8日もそうだった。 JR新宿駅前は吹雪。細川護熙と小泉純一郎のW元首相の最後の街頭演説は、悲壮だった。 夜のビルの電光温度計は「0」を表示していた。 福島原発事故があったのにまだ原発を続…

教養を捨てた政治に驚く

最近地方の私鉄電車2系統に乗った。IT化の流れに逆らわずICカードを採用した乗車システムであった。地域の住民数は減少し、また高齢化に伴って若年層も減っている。その中で乗客数を維持することに努力している様子がひしひしと感じられる。富山地方鉄…

戦前あれこれ

「戦前の日本を取り戻す」-安部内閣キャッチフレーズ-朝日かたえくぼからもう一句「もはや戦後ではない 戦前だ」-秘密保護法案-*「戦前?その戦は応仁の乱のことどすか?」京都が広く荒らされた直近?の戦は「応仁の乱」(1467年)*揺れながら歩く道、気づ…

「権利の上にねむる者」

2016年3月一部修正日本国憲法の12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」と記されている。この規定は基本的人権が「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」であるという憲法97条の…

安部晋三

プレッシャーに負けず再起を遂げた。その強さはかなりのものである。潰瘍性大腸炎を患い、意に反して辞めざるを得なかった総理の職「運」が味方したとはいえ、その芯の強さは認めざるを得ない。「運」とは、自身が総理を降りたあと、その後の自民党体たらく…

マイナス1%の良識

今年町内会の組長に当たった。月に1回ほど組長会合(組会)がある。今までにソフトボール大会の打ち合せや今後の予定を検討する会合などに出席した。参加する組長は世の常にならい、年齢50歳から70歳くらいの年代がおおい。旧来からの地元の人と、新規…

参議院選挙結果

選挙区間の「一票の格差」が最大4・77倍となった今回の参院選をめぐり、山口邦明弁護士(東京弁護士会)のグループが26日、「各選挙区への議席配分が人口に比例しておらず憲法違反だ」として、東京、神奈川両選挙区の選挙を無効にするよう求める訴訟を…

1票の格差放置

2012年11月16日:衆院「0増5減」・参院「4増4減」法案が成立同日の衆議院の解散に先立ち、衆院小選挙区「0増5減」(山梨、福井、徳島、高知、佐賀が、それぞれ定数3→2へ)と、参院選挙区「4増4減」(福島・岐阜を2減[いずれも定数4→2へ]、神奈川・大阪を2増[…

カテゴリーの発想2

「電気はみんなが使っているのにどうして(東京電力に勤める)お父さんだけが」悪くいわれるのか、と小学生が訴えていた。もし君が友だちと花火をするとして、君が「後の火の始末」の係りになったとする。花火はみんなが楽しむものだ。君はちゃんと火が消え…

選挙に行くか行かないか

自身の投票行動と市民の投票による「選挙」は全く異なる価値を持つ。そう述べると「個々の投票の集積が選挙だ」という批判が出るだろうが、あなた、今回投票を止めてごらん、参議院選挙の結果が変わったか否か検証ができる。政治の結果を判断するのが、選挙…

戦争の放棄

戦争の放棄に関して、重要なのは、それを降伏や服従としてではなく、積極的な「贈与」として行うことである。軍事的な主権を「贈与」することは、服従とは違う。贈与することは、いわば「贈与の力」が伴う。そのようにいうと、贈与の力が武力よりも強いとい…