線路は続く7 鉄道相互乗り入れ初乗り運賃について
鉄道路線は続くことを考えると相互乗り入れ路線は当然一本の線路である。
異なる路線に入り込むのだが、乗客の立場にたてば同じ車両に乗り続けているのでまさしく一つの線路を走っている感覚だ。
たとえば京都宇治市の大久保駅から近鉄電車に乗るとする。目指すは(JR)京都駅だ。
近鉄京都線、大久保駅で京都駅までの切符300円を購入し、ホームで待っていると列車が入ってきた、列車に乗る。
ここで同じ京都駅に行くにも車内放送に注意しないと運賃が異なることになる。途中の竹田駅から地下鉄線経由で(地下鉄)京都駅まで行く場合と、近鉄京都線で(近鉄)京都駅まで行く場合で運賃が大きく異なる。
ややこしいことに(地下鉄)京都駅も(近鉄)京都駅も(JR)京都駅の地下と地上2階の関係だ。
あなたが乗ったのが、上の近鉄マルーン色なら運賃は300円で京都駅に行くかも。
しかしステンレスに上の緑の帯の列車なら間違いなく、京都駅まで運賃は520円。
ところがさらに困ったことに上記近鉄マルーンは京都市営地下鉄に乗り入れている列車もある。それに乗れば竹田駅から分かれて静かに地下鉄線路に入って行く。京都で降りると残念ながら買った切符で不足運賃を請求される。
不足運賃はいくらでしょうか・・
大久保-(地下鉄)京都駅間は520円だから520円マイナス300円で差額220円というのは不正解、正しくは260円です。
近鉄電車の運賃300円は近鉄の路線でのみ有効となり、近鉄大久保から竹田間の運賃は260円であり残り40円は生かされない。
大久保からJR京都駅まで300円で行こうと思っていたのに、結果560円支払うことになる。ああ1.86倍かかってしまった。
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かなりの相互乗り入れ路線で初乗り運賃割引を実施されているが、京都市営地下鉄と近鉄間では割引を適用しない方針だ。相互乗り入れ区間の初乗り運賃加算自体についての批判もある。
乗り継ぎ時の「初乗り運賃」加算はおかしい | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
市バス相互や市バス京都バス乗り継ぎも割引されるようになったくらいだから、京都市交通局・近鉄両社にはぜひ一考を促したい。
というかゾーン制等根本的に列車運賃を考え直すべきだ。