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タウシュベツ川橋梁・サロベツ原野訪問記5

タウシュベツ川橋梁

 

調べると士幌線でタウシュベツ川橋梁がある「旧線」部分の地図はほとんどない。

士幌線の歴史を調べると、この部分は1955(昭和30)年の付け替えだからそう古くはない。

地図があってもよさそうだ。

いつもの国土数値情報、1950年からのデータが収録されているはずの「鉄道時系列」にも載っていない。

 

士幌線の歴史
  • 1925(大正14)年12月10日 帯広駅-士幌駅開業
  • 1926(大正15)年7月10日 士幌駅-上士幌駅延伸
  • 1935(昭和10)年11月26日 上士幌駅-清水谷駅延伸
  • 1937(昭和12)年9月26日 清水谷駅-糠平駅延伸
  • 1939(昭和14)年11月18日 糠平駅-十勝三俣駅延伸
  • 1955(昭和30)年8月1日 清水谷駅-幌加駅ダム建設でルート変更
  • 1978(昭和53)年12月25日 糠平駅-十勝三俣駅廃止
  • 1987(昭和62)年3月23日 帯広駅-糠平駅廃止バス転換

 

タウシュベツ川橋梁 タウシュベツ川橋梁は1937(昭和12)年に建設され1950(昭和30)年に使われなくなった。その間13年と短い。
 自然環境との調和を考えアーチ橋を採用。
 建設当時はコストや手間を抑えるため岩石や砂利など現地で調達できる資材を使いコンクリート橋とされた。全長130m、高さおよそ11m。

 

いろいろ調べた。

国土地理院のサイトに過去の地形図がありその中で、

20万地勢図 

:測量年:1949(昭24)

:リスト番号34-6

:図名「北見」 

:発行年月日 1949/07/30(昭24)

に小さく記載されていた。

また同じく国土地理院に過去の航空写真を閲覧できるサイト(地図・空中写真閲覧サービス)もありここで、米軍が撮影した何枚かの航空写真でも線路が確認できた。

 

それで書き込んだ士幌線の新旧線路

 

士幌線にそっていくつか橋梁が残っている。

その中でもタウシュベツ川橋梁だけが過酷な環境にある。

糠平湖ダムは発電のため6月ころから水位があがり8月から10月にはタウシュベツ川橋梁は水面下に沈む。

冬には水位も下がり姿を現すが今度は北海道冬の雪に覆われる。

この環境での風化により痛みが激しい。

先日(2024年6月)の崩壊では来年までもたないのではないかとも言われている。

帰りに寄った三ノ沢橋梁跡から、遠望ではあるが美しいタウシュベツ川橋梁が望める。

三の沢橋梁からのタウシュベツ川橋梁

 

レンタカーのルートはほぼ士幌線に沿っていた

国道241号からは十勝岳?が遠望できた

 

続く

 

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祝鉄道開業150周年+2024年発表のJR各社の決算比較
2023年度(2024年発表)JR各社決算 単位百万円
社名 路線km 運輸収入 営業利益 利益率
JR北海道 2254.9 78670 -60604 -77.0%
JR東日本 7401.2 1848115 197979 10.7%
JR東海 1970.8 1400247 558604 39.9%
JR西日本 4903.1 915801 102689 11.2%
JR四国 853.7 25406 -13988 -55.1%
JR九州 2342.6 160497 10556 6.6%
JR貨物 7805.5 136153 -16657 -12.2%
 
7社計 19726.3 4564889 778579 17.1%