タウシュベツ川橋梁
調べると士幌線でタウシュベツ川橋梁がある「旧線」部分の地図はほとんどない。
士幌線の歴史を調べると、この部分は1955(昭和30)年の付け替えだからそう古くはない。
地図があってもよさそうだ。
いつもの国土数値情報、1950年からのデータが収録されているはずの「鉄道時系列」にも載っていない。
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いろいろ調べた。
国土地理院のサイトに過去の地形図がありその中で、
20万地勢図
:測量年:1949(昭24)
:リスト番号34-6
:図名「北見」
:発行年月日 1949/07/30(昭24)
に小さく記載されていた。
また同じく国土地理院に過去の航空写真を閲覧できるサイト(地図・空中写真閲覧サービス)もありここで、米軍が撮影した何枚かの航空写真でも線路が確認できた。
それで書き込んだ士幌線の新旧線路
士幌線にそっていくつか橋梁が残っている。
その中でもタウシュベツ川橋梁だけが過酷な環境にある。
糠平湖ダムは発電のため6月ころから水位があがり8月から10月にはタウシュベツ川橋梁は水面下に沈む。
冬には水位も下がり姿を現すが今度は北海道冬の雪に覆われる。
この環境での風化により痛みが激しい。
先日(2024年6月)の崩壊では来年までもたないのではないかとも言われている。
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帰りに寄った三ノ沢橋梁跡から、遠望ではあるが美しいタウシュベツ川橋梁が望める。
続く
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