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紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は元のBlog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

学問の自由と大学の危機 おまけ

どうやら守旧派が国旗・国歌に「敬意を払え」と指摘する根拠になっているのはこの条文のようだ。教育基本法第二条五号 「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う…

学問の自由と大学の危機2

本の紹介。「学問の自由と大学の危機」続きです。*明治末年1912年に美濃部と上杉愼吉との間で争われた論争は1935年の「事件」と区別して天皇機関説「論争」と呼ばれる。美濃部は比較法制史の先生であったので、ドイツ留学中はついに国家学・憲法学…

学問の自由と大学の危機1

本の紹介です。「学問の自由と大学の危機」天皇機関説事件80周年という石川健治先生の文章です。夏目漱石と美濃部達吉、その兄美濃部俊吉、浅井忠等が出てきます。*テムズ川に臨むロンドン塔ボーシャン塔について書かれた1枚のはがきがあるそうです。「…

未完結の「否定」 加藤展洋「村上春樹は、むずかしい」

この本で著者は村上春樹の「ノルウェーの森」と夏目漱石「こころ」は同種の語りの構造、主題でつながっている。韓国の読書人、知識人の間では村上は野球帽をなかなか脱がない「若造り」な小説家とみられている。村上春樹はもちろん夏目漱石を含む太宰治、川…

数学嫌い

経済学では数学を多用する。したがって経済学は理系のはずである、という認識をきかされて変に納得した。探求するこころは天性に備わっているものであり、小さいころに教えられたのは、天才ガウスが小学生の時に100までの自然数合計を簡単に出す方法を考…

火星の人

一気に読ませた早川文庫「火星の人」上、下。火星探査の途中で砂嵐にあい帰還できなくなったマーク・ワトニーの物語。取り残された火星アキダリア平原でワトニ-はいかに生き延びたか。その方法はただ一つ3200km離れた次のミッションで火星に到着する…

U先生への便り

時々夜の静寂の中、前の道を激しい音をたててバイクが通る。暴走族といわれる輩かと思う。家人が「こければいいのに」と呟く。また横断歩道を斜めから入り渡ると、「斜め横断はやめましょう」とのこれ見よがしのマイク放送がある。人がどう渡ろうと安全に渡…

雲の峰

「恋愛の彫刻のごとく、じっとしていた。」*「けれども相当の地位を持っている人の不実と、零落の極に達した人の親切とは、結果においてたいした差異はないと今さらながら思われた。」*「(書生の)門野はこの暑さに自分のからだを持ち扱っているくらい、…

紙幣はその上に落ちた

その真理から出立して都会的生活を送るすべての男女は両性間の引力において、ことごとく隋縁臨機に、測りがたき変化を受けつつあるとの結論に到着した。それを引き延ばすと、既婚の一対は、双方ともに、流俗にいわゆる不義の念に冒されて、過去から生じた不…

気に食わない面々、で

現代の社会を、二十世紀の堕落と呼んでいた。そうして、これを、近来急に膨張した生活欲の高圧力が道義欲の崩壊を促したものと解釈していた。またこれをこれら新旧両欲の衝突と見なしていた。最後にこの生活欲の目ざましい発展を、欧州から押し寄せた海嘯と…

戦後民主主義の欺瞞3

右派も左派も行き詰まる(一つの特徴は)対話すべき主体の力が低くなっているということです。それを変えるためには(対話すべき主体に)力をつけるしかありません。たとえば家族政策については、知識の普及や相談所の充実です。男女の役割が変わっていること…

戦後民主主義の欺瞞2

現代の政治の危機にどう対処するかを、思想的に考えましょう。思想家でイギリスのアンソニー・ギデンスの考えを中心にお話したいと思います。(以下に述べることはギデンスの著作である『左派右派を超えて』『第三の道』などを軸にしていますが私[=著者]の…

戦後民主主義の欺瞞1

全共闘を担った世代は戦争を体験した世代から、平和と民主主義のの大切さを、体験に根ざした切実さをもって教えられてきた。ところが中学生や高校生になってみると、そうした理念はどこへやら、受験勉強ばかりが激しくなっていきました。60年代半ばの調査…

読書計劃

次は伊藤計劃「虐殺器官」を読もう! 訂正 その前にカラ兄を読書中です。

再読

「私は未来の侮辱をうけないために、今の尊敬をしりぞけたいと思うのです。私はいっそうさびしい未来の私を我慢する代わりに、さびしい今の私を我慢したいのです。自由と独立とおのれとに充ちた現代に生まれたわれわれは、その犠牲としてみんなこのさびしみ…

芥川賞と音楽

昔、森敦なる人物がおった。1912年長崎市で生まれ植民地であった朝鮮半島「ソウル」で育ったまれた。1931年旧制第一高等学校に入るも依願退学、この頃に小説を書き始め当時の東京日日新聞に連載小説を発表したのだった。菊池寛・横光利一等の薫陶を受け小説…

海炭市叙景

待った。ただひたすら兄の下山を待ち続けた。まるでそれが、わたしの人生の唯一の目的のように、今となっては、そう、いうべきだろう。冬の夕暮れが急速に近ずいている。そろそろ見切りをつけるべきかもしれない。そのきっかけがわたしには見つからなかった…

今日の言葉

「戦争が好きな奴は一人もいないよ―すくなくとも戦死する立場にある奴は、戦争をきらっているよ」 人間の手がまだ触れない=ロバート・シェクリイ

今日の言葉

「美しく見せよう」という動機から化粧が起こったかと思われるが実はそうではないらしい。むしろ天然自然の肉体そのままの姿を人に見せてはいけない、そうすると何かしら不都合なことが起こるという考えがその根底にあるのではないかと疑われる。[寺田寅彦] …

 

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」