紙つぶて 細く永く

「イヴァンよお前にやる花はない」プラハの花屋

「月の満ち欠け」

思いもかけない展開に酔っていた

ふっとWebで岩波の試し読みに入り、最初の数行を読んで「月の満ち欠け」を注文クリックした。

例によってAmazonでは翌日に入荷、早速開封し読み始めた。

ニ三ページ読んだところで、うんこれは面白そうだと、中の広告を栞代わりに挟もうとしたところ、「何だこれはばかにしているのか」という一行が目に入った。

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これを読むと、最初著者の希望は岩波文庫入りが望みだったというが、担当編集者にその話をすると、即座に「無理です」と言われたそうだ。

岩波文庫入りが無理なら、一見すると岩波文庫のような装丁で本を作ったらどうかということになり、そっくりの装丁で偽装が完成した。

しかしそれでも岩波書店での扱いは文庫ではなく単行本ということで、下記のように短冊には、「単」という字が派手に印刷されている。

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これは立派な単行本であるのだ。

編集者そして岩波書店とも協議した結果、装丁は岩波文庫そっくりでわずかに一部だけ変えてある。

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そう「岩波文庫」とあるべきところが「岩波文庫的」となっている。なんとも憎たらしいほどの芸ではないか。

わたしはありもしない月の満ち欠け文庫版を買うつもりでだまされて岩波文庫的単行本を買ってしまったことになる。

このさき一体どうなることやら・・

 

 

われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。

REMEMBER3.11