紙つぶて 細く永く

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総理に(さえ)教養は必須だろうに

不名誉な権力者

アメリカ合州国に、ニクソンがいた。かのケネディーの2代後の大統領である。
間にジョンソンがいるが彼はケネディーが暗殺された後、副大統領であったことから、臨時で大統領となった。そして次のエレクションで選出された。
ジョンソンについては以下を参照

Eagles、Chicago & CCR - 紙つぶて 細く永く

 一方ニクソンはジョンソンの次に大統領となり、一旦再任された後ウォーターゲート事件を起こし、弾劾にかけられた。
その結果、今までのアメリカ合州国大統領の中で任期中に辞職した唯一のアメリカ大統領という不名誉な一人となった。
 日本では歴史的に不名誉な総理といえば滋賀県選出宇野宗佑を筆頭にあげる。

宇野首相の女性スキャンダルって、どんなスキャンダルだったんですか? - ◆宇... - Yahoo!知恵袋

 

とはいえ現在の山口県選出安倍総理も、もはや上位ランクインは間違いないところだ。

北村 隆司氏の下記2013年5月13日ブログから世界で話題を集め出した「安倍歴史観」の余波は、その後も広がりつつあります。 この「歴史観」についての評判を、英、米、ロシア、アラビアなどのメデイアの反応で採点しますと、厳しい批判ばかりで「支持がゼロ」の「完敗」状態です。
麻生副総理をはじめ閣僚が次々と靖国神社を参拝したその時期に、
「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」
村山談話をそのまま継承しているわけではない」等の発言を連発すれば、
「日本右傾化」の声が海外で起こるのはごく自然です。
然し、何故この時期に、誰に向かって、何を目的にこの様な発言をしたのでしょうか?
外国メデイアの流れを見ますと、第一次安倍内閣で始まった安倍総理の「右翼」「国粋主義者」と言う「レッテル」は、今回の騒動で確立して仕舞いましたが、驚いたのは、米議会調査局までが、安倍首相を「誰もが知る強硬な民族主義者」と呼び「首相の歴史観が東アジアに混乱をもたらし、米国の国家利益にも影響する」と言う異例の報告書を出した事です。
それに対し安倍総理は「間違いは訂正を求め、我々の意見を伝える広報体制を強化したい」と強気に出て、米国議会に挑戦されましたが、勝算はあるのでしょうか? その後、親日家のシーファー前駐日米国大使までが、
「河野官房長官談話を見直せば、アメリカやアジアでの日本の国益を大きく損なう」と警告を出すなど、とても安倍総理の予期通りに進んでいるとは思えません。 「いかなる国家も、その国家のために命を捧げた国民に対して、英雄として敬意を払う」事は、中韓を含む世界各国の共通した認識です。
然し、右翼の人達が英雄と称える指導者が「無条件降伏文書」に署名して終結した戦争を「敗戦」と呼ばす「終戦」と呼び、日独伊の三国協定を結んで戦いながら、第二次大戦と呼ばずに「大東亜戦争」と呼ぶかと思うと、
高市自民党政調会長の様に「当時、資源封鎖され、まったく抵抗せずに日本が植民地となる道を選ぶのがベストだったのか?」と、真珠湾攻撃を肯定する様な主張をすれば(注1)、日本の同盟国であった独伊両国も含め、世界の大半が日本に背を向ける事は間違いありません。
この様な、自己宣伝と自己満足の発言が続くと、「靖国」は中韓両国にとっては、かけがえのない外交(圧力を生む)財産になるだけです。 小泉元総理が訪米時に、日本の総理としてはじめて予定されていた米議会上下両院合同会議での演説も、当時の米下院外交委のハイド委員長から「靖国参拝せずの確約を条件にすべき」という意見が出て中止になったそうですから、 当時から靖国問題は「日中」「日韓」を超えた国際問題になっていた事は確かです。
一度貼られたレッテルを剥がす事は容易ではありません。然も、ほっておけば「真実」に化けて仕舞う厄介ものです。
この不名誉な「レッテル」を剥がすには、安倍歴史観への世界の関心が高まり、然もこれだけ評判が悪い今こそ、「大東亜戦争肯定論」「閣僚の靖国参拝正当論」「戦時指導者英霊論」等の論陣を堂々と世界に向かって展開すべきです。
これが出来なければ、地政学も絡む歴史認識問題で「独自」の考えが世界に通用する訳がありません。
繰り返しになりますが、仲間が集まって「独自の歴史観」で気勢を上げるだけでは、独りよがりの「スキンヘッド」集団と大差ありません。

「完敗」安倍歴史観 ─ 論ずるなら、日本向けより世界に向けて! – アゴラ

(注1 奈良県選出の高市氏「資源封鎖され、まったく抵抗せずにわが国が植民地となる道を選ぶのがベストだったのか?」まるで近年の東アジア北の方の国の論理そのままだなあ)*

学問よりもジムにいる権力者

一方下記は電子版ウォールストリートに載った安倍晋三評を記載したblogからの孫引き 

岸信介元首相から受け継いだ安倍晋三氏の特異な歴史観ーーウォールストリートジャーナルの記事から - 日々雑記

本家のサイトは有料だった( 安倍首相が受け継いだ「家業」―祖父の志を果たせるか - WSJ )

Yuka Hayashiウォールストリートジャーナル電子版2014年12月12日号安倍首相は、岸氏に対するこうした歴史的な批判を一蹴している。その根拠として、岸氏がのちの戦犯に関する調査で容疑者にこそなったが、起訴されていないことを挙げている。
 だがそのことは、安倍首相による昨年の靖国神社参拝でさらに冷え切った中国との関係緩和にはほとんど役立っていない。
靖国神社には大勢の戦争の犠牲者と共に、1940年代に岸氏と一緒に収監されていた人々を含むA級戦犯たちが合祀されている(ただし岸氏は祀られていない)。
最近の日中首脳会談では安倍首相と握手を交わした中国の習近平国家主席のしかめ面が印象的だった。
 安倍首相はいくつかの政策で祖父とは意見を違えていることを明確にしている。岸氏は日本の産業を盛り上げるために政府による手厚い介入を支持したが、アベノミクスは農業などの分野の規制緩和を重視している。
 学問に優れ、人脈作りに長けた社交的な人物だった岸氏と安倍首相とでは、そのスタイルも異なっている。安倍首相は祖父に比べて内向的で、余暇時間の多くをジムで過ごしている。

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平然と嘘をつく権力者

2013年7月3日参議院選挙公示前日の日本記者クラブ9党(注1)党首討論会が行われた。
注1 9党(自由民主党安倍晋三 民主党海江田万里 公明党山口那津男 日本維新の会橋下徹 日本共産党志位和夫 みんなの党渡辺喜美 生活の党・小沢一郎 社会民主党福島瑞穂 みどりの風谷岡郁子
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす

その場での安倍総理の発言

日本記者クラブ企画委員倉重篤郎が質問重篤
「お言葉なんですけどね、歴史家に任せるべきは、歴史家の、歴史の事実のね、ディテールであってですね、歴史の総合的判断というのはまさに政治家がすべきだと思うんですね、私は。
 私は過去の例を見てもね、中曽根さんはちゃんとそういう判断をしてきたし、小泉さんも判断してきた。安倍さんは今のようなおっしゃる言い方でね、その判断を示さない。 それ(歴史認識)はあっていいのではね、それは自信のなさの現れなのか、それとも、別のことがあるのか。如何でしょうか」
安倍晋三 「中曽根総理はそういう判断を総理大臣としてされていませんよ」
重篤郎 「侵略と植民地支配という判断をされています」
安倍晋三「いや、されてませんよ、それは」


この質疑では中途半端に終わった。
しかし、調べると簡単に出てきた。公文書衆議院議事録に掲載されている。
(近ごろは公文書も頼りないが、衆議院にきいたところ今まで公表後に誤字脱字では修正したことはあるがそれ以外で修正したことはないとのこと)
国会会議録検索システム 第2号 1985(昭和60)年10月29日

第103回国会 予算委員会質疑第2号東中委員 
東京裁判史観あるいはあなたの言う太平洋戦争史観というものからいけば、太平洋戦争あるいはいわゆる満州事変から後の中国に対する侵略戦争だったいわゆる十五年戦争というものについては、これはもう侵略戦争であるというふうに客観的にはっきりさしてますね。
そういうことについてあなたは、太平洋戦争、そして十五年戦争、あれは侵略戦争であったとはっきり考えていらっしゃるのですか。」 
中曽根内閣総理大臣 
「私は、いわゆる太平洋戦争、大東亜戦争とも言っておりますが、これはやるべからざる戦争であり間違った戦争である、そういうことを申しております。また、中国に対しては侵略の事実もあったということも言っております。これは変わっておりません。」

つづいて 1986昭和61年9月16日 質疑3号でも重ねて答弁している。

第107回国会 本会議質疑第3号土井たか子
「また、総理は最近、さきの戦争について、私は侵略戦争だったと思っていると述べられたことが伝えられております。いまだかつてない御発言と思われますが、このことについてもあわせてお伺いしておきたいと思います。 」
 中曽根康弘
「私は、六十年十月二十九日の衆議院予算委員会における答弁におきまして、
『私は、いわゆる太平洋戦争、大東亜戦争とも言っておりますが、これはやるべからざる戦争であり間違った戦争である、そういうことを申しております。また、中国に対しては侵略の事実もあったということも言うております。これは変わっておりません。』
このように予算委員会において昨年答弁しているところでございます。
歴史の解釈、歴史の流れというものは、一つにはやはり国際的に通用する判断で考えられなければならない、そうして、歴史の流れ全般を考えながらこれは大局的に判定すべきものである。
一つ一つの個々の事件というものに焦点を当てれば、両方にいろいろな言い分もございましょう。
しかし、大きな歴史の流れというものも我々はよく考えなければならない。
それと同時に、我が国の主権、独立、内政不干渉を我々が擁護するという点ももちろん考えなければなりませんが、先ほど申し上げましたように、民主主義の大事な点は、その自制力と反省力にあるという点もまた大事な点であると考えております。
 私は、日中戦争につきましては、例えばいわゆる対支二十一カ条の要求であるとか、あるいは張作霖の爆殺事件であるとか、あるいは柳条溝事件であるとか、さまざまな事件がその根底にありまして、中国民族の感情を著しく傷つけていたという事実を否定することはできない。
しかも、それらの事件が起きた場合に、大部分の場合には、中央政府は不拡大方針をとっておったけれども現地軍がこれを次第次第に拡大の方へ持っていったという歴史的事実も指摘されております。
そういうような状態全般を考えてみた場合に、やはり侵略的事実は否定することはできないと私は考えておるところでございます。」

ここまでくると当人も耳が痛いだろう。一事が万事この人の発言は誤った断定が多い。

REMEMBER3.11