1年ぶりに復活:SLやまぐち号
今年1月山口線・美祢線踏破を目指したがあいにく雪のため山口線運休となり、その結果美祢線往復で山口線が未踏破として残った。
そこで今回リベンジ。
丁度10月2日から、秋の乗り放題パスが発売される。
それを使って各駅停車で山口線をまわる予定を起てた。
*
ところが手配したところ山口線に乗るのは、偶然SLやまぐち運転再開の日10月23日だった。
SLやまぐち号は2020年10月から運休で、2021年10月23日からD51-200で復活した。
本来の機関車C57-1の行方が気になるが残念ながら今のところどのようになるかわからないらしい。
*
C57-1
定期運行最後のSL(1975年12月14日)の後、4年たち1979(昭和54)年8月1日に山口線を走るSLやまぐち号は、当時の国鉄総裁高木文雄によって決断され復活した。
復活の機関車とされたC57-1には細いボイラーと大きな動輪からなる美しいプロポーションから「貴婦人」と称された。
このC57-1には歴史がある。
C57-1は1937年3月の製造から84年になる。
落成から今日に至るまで、一度も車籍を失うことなく生き続けてきた。
84年の長い機関車人生の中では、1945年(宇都宮機関区所属時代)に空襲で機銃掃射に遭い、1961年には羽越本線で脱線転覆事故を起こして大破した。
現役時代の活躍の場は主に東日本方面で、水戸機関区に始まり、宇都宮、千葉、新津(新潟県)、佐倉(千葉県)などを転々とした。
「貴婦人」のトップナンバーということもあり、末期の活躍には記念列車も多く、1972年5月には新潟県村上植樹祭のお召列車(羽越本線新津~村上間)をけん引している。
1995年には定期点検のため入場していた鷹取工場(神戸市須磨区、現廃止)で阪神淡路大震災に遭い、そのたびに大きな損傷を負いながらも復帰している。
一度も車籍を失っていない車両は希少なのに、これだけ壮絶な車歴を経ている機関車もほかにない。
今回の車両トラブルからも無事帰還を望みたい。
*
山口線・小野田線・乗車
新山口からSLやまぐちに乗り津和野駅まで、そして津和野駅から丁度いい時間に益田駅往復ができるダイヤがある。
列車はうまくつながって津和野に戻り宿泊が可能だ。
ましてSLやまぐちは秋の乗り放題パスで乗車できる。
座席は全席指定なので1ヶ月前に予約が必要となる。
【凡例】
駅 | 駅名 数字は滞在時間 |
|||||||||
乗降客 | 一日当たり 駅別乗降客 |
|||||||||
路線 | 路線区分 | |||||||||
所要 時間 |
駅間の運行時間 | |||||||||
6時 | 出発 | 列車番号 | ||||||||
所要時間 | 到着 |
京都駅から山陽線・小野田線経由新山口駅までver1 | ||||||||||||||
駅 | 京 都 |
姫 路 10 |
岡 山 16 |
福 山 07 |
糸 崎 10 |
岩 国 40 |
小 野 田 27 |
宇 |
新 山 口 |
|||||
路線 | 東海道線 | 山陽線 | 宇部線 | |||||||||||
東海道新幹線 | 小野田線 | |||||||||||||
所要時間 | 2:23 | 1:00 | 2:17 | 0:36 | ||||||||||
0:27 | 0:29 | 2:31 | 0:51 | |||||||||||
6時 | 51 | 715 M |
||||||||||||
7時 | 2h 23 |
|||||||||||||
8時 | ||||||||||||||
9時 | 14 | |||||||||||||
24 | ひかり 535 |
|||||||||||||
27 | 51 | |||||||||||||
10時 | 07 | 5721 M |
||||||||||||
11時 | 1h | 07 | ||||||||||||
14 | 4107 M |
|||||||||||||
29 | 43 | |||||||||||||
53 | 319 M |
|||||||||||||
12時 | 2h 11 |
|||||||||||||
13時 | ||||||||||||||
14時 | 04 | |||||||||||||
44 | 3329 M |
|||||||||||||
15時 | 2h 31 |
|||||||||||||
16時 | ||||||||||||||
17時 | 15 | |||||||||||||
42 | 1236 M |
|||||||||||||
18時 | 36 | 18 | ||||||||||||
35 | 1856 M |
|||||||||||||
19時 | 51 | 18 | ||||||||||||
区間距離 km |
130.7 | 58.3 | 115.2 | 13.4 | ||||||||||
88.6 | 29.2 | 200.1 | 27.1 | |||||||||||
時速 | 54.8km | 58.3km | 87.3km | 22.3km | ||||||||||
196.9km | 60.4km | 70.2km | 32.5km | |||||||||||
停車駅数 | 32 | 13 | 31 | 9 | ||||||||||
1 | 5 | 28 | 14 | |||||||||||
駅間 時間 |
4'27 | 4'36 | 4'25 | 4'00 | ||||||||||
27'00 | 5'48 | 5'23 | 3'38 |
*
新幹線「直前割」・「近トク」
当初は小野田線踏破も目指し、変則で新幹線(姫路駅から岡山駅)を挟み、小野田駅回りで新山口へ着く計画を考えた。
JR西日本では「新幹線 近トク1・2・3」という切符があり、新幹線の近距離三駅程度が割引となる。
ちなみに姫路駅岡山駅間自由席は通常料金3280円が2500円となる。
しかし、徳山駅での待ち時間40分が気になりさらなる別ルートを模索した。
いろいろと模索したが、電車は他になく新幹線を姫路駅から福山駅とすると岩国駅の滞在時間こそ40分と変わらないが新山口駅着が1時間28分早くなった。
JR西日本では「新幹線 直前割」という切符もあり、同じく新幹線の近距離三駅程度が割引となる。
ちなみに姫路駅福山駅間指定席は通常料金5700円が3700円となる。
(秋の乗り放題パスでは新幹線は乗れない。この区間は乗車券と特急指定席券が必要)
新幹線18分の延長で1時間28分短縮された。
ただし旅の3日前まで新幹線部分は確定しない。
この秋SL検査後の運転再開初日で秋の乗り放題パスとあって人気沸騰だろう。
1か月前PCで予約のキーボードを懸命に叩く姿を想像し、そうだ代理店に頼もう、となった。
*
いつものJTB店舗に宿をセットにして一ヶ月前の発売を待った。
店舗担当者も一番ハードルが高い予約、なんてことを言っていた。
するとラッキーなことにSLやまぐち号では窓側の席がとれた。
また予定を組んでみると翌日が秋の乗り放題パス使用最終日とも重なった。幸運掛ける2だ。
再度の緊急事態にならないことを。
*
京都駅から山陽線・小野田線経由新山口駅までver2 | ||||||||
駅 | 京 都 |
姫 路 10 |
福 山 08 |
糸 崎 07 |
岩 国 40 |
小 野 田 04 |
宇 部 新 川 18 |
新 山 口 |
路線 | 東海道線 | 山陽線 | 宇部線 | |||||
東海道新幹線 | 小野田線 | |||||||
所要時間 | 2:23 | 0:29 | 2:26 | 0:49 | ||||
0:45 | 2:11 | 0:29 | ||||||
6時 | 51 | 715 M |
||||||
7時 | 2h 23 |
|||||||
8時 | ||||||||
9時 | 14 | |||||||
24 | ひかり 535 |
|||||||
10時 | 45 | 09 | ||||||
17 | 409 M |
|||||||
29 | 46 | |||||||
53 | 319 M |
|||||||
11時 | 2h 14 |
|||||||
12時 | ||||||||
13時 | 04 | |||||||
44 | 3329 M |
|||||||
14時 | 2h 26 |
|||||||
15時 | ||||||||
16時 | 10 | |||||||
14 | 1234 M |
|||||||
29 | 43 | |||||||
17時 | 01 | 1852 M |
||||||
49 | 50 | |||||||
区間距離 km |
130.7 | 29.2 | 124.9 | 27.1 | ||||
146.9 | 115.2 | 13.4 | ||||||
時速 | 54.8km | 60.4km | 51.3km | 33.2km | ||||
195.9km | 51.6km | 27.7km | ||||||
停車駅数 | 32 | 5 | 27 | 14 | ||||
4 | 31 | 9 | ||||||
駅間 時間 |
4'28 | 5'48 | 5'24 | 3'30 | ||||
11'15 | 4'33 | 3'13 |
この行程で出発。
リベンジ山口線:偶然SLやまぐち号に乗車 Part2 に進む