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QGIS電子地図操作 第14回 海岸鉄道3

近接する海岸鉄道

地理情報にはついのめり込んでしまう。

前回海岸に近接する鉄道を100mまで求めた。

そしていわば「海岸鉄道」を眺めて、より近接する路線を調べてみようとなった。

1mの近接点をだしてみた。しかしこれはデータ精度を無視した解析だった。

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詳しく見てみる。

上図は三重県紀伊長島駅付近のGISになる。

A国土地理院の海岸データ(薄い青)はポイント数が少なく直線部分が多い。

しかし同じ場所のB国土数値情報の海岸データ(薄い緑)を表示させるとこちらは各都道府県に分かれて作成されている。そしてポイント数が多いので、曲線を描いている。

国土地理院の海岸線1mバッファでクリップすると少ないポイント間でショートカットすることもあり、上図の赤丸のように鉄道路線と国土地理院の海岸がクロスする点も出てくる。

前回では一旦国土地理院の「海岸」データと結論付けたが、やはりポイント数すなわちデータ量の多い国土数値情報に戻る。

何メートルに設定すればいいか・・・

そこで参考までにこの図から国土数値情報の海岸線と鉄道路線の近接距離を計算した。

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上の図では36mとなった。

この数字を元に海岸から50mで算出してみよう。それにはやはり国土数値情報の各都道府県別海岸データが必須となる。

都道府県別の海岸データから都道府県別の50mバッファを作成し、JR路線を都道府県個別にクリップする。

作成と保存を分ける

国土数値情報のデータはポイント数が多いと見え、バッファに時間がかかる。今回は海岸が入り組む九州各府県から作成する。

いきなり長崎県の海岸データから50mバッファを作成中にトラブルが。

PCが計算中ということでインジケータは「99%」を指してのち進まなくなった。

しかしこれはなんとか応急の策を見つけた。

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バッファ画面で最後の「バッファ」にファイルとしての保存を求めると、固まってしまう。

ここを空欄にしバッファ完了後に作成されたレイヤ上で右クリック、出たメニュー下記から「エクスポート」「SaveFeatureAs・・」を選択しバッファ画面と同じように保存してやればOK。

作成と保存を同時に行うとビジーとなり、エラーとなるようだ。

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長崎県の海岸データは「15290KB」、50mバッファ後が「36260KB」だった。

北海道は海岸データが「11326KB」とそう変わらないのに、50mバッファ後は「26160KB」この約10000KB差が大きい。

これが原因かも・・

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2017/18/19年JRの決算より
  • JR北海道
    2017年3月決算赤字「▲525億7600万円」
    2018年3月決算赤字「▲559億8200万円」
    2019年3月決算赤字「▲520億円」
  • JR四国
    2017年3月決算赤字「▲119億0900万円」
    2018年3月決算赤字「▲123億3300万円」
    2019年3月決算赤字「▲128億6400万円」
  • JR東海
    2017年3月決算利益額「5870億円」
    2018年3月決算利益額「6127億8400万円」
    (2018年3月決算リニア新幹線関連投資額2500億円)
    2019年3月決算利益額「7097億7500万円」
    (2019年3月決算リニア新幹線関連投資額3100億円)

REMEMBER3.11