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QGIS電子地図操作 第12回 海岸鉄道1

海岸鉄道

長距離普通列車から海岸を走る鉄道路線に興味がわいた。

名付けて「海岸鉄道」

手始めにJR北海道鉄道路線で海岸から近いエリアを走っている部分を取り上げてみる。

方法
  • 国交省の国土数値情報データ「鉄道」をダウンロード。
  • 「N02-16Railroad.section」のバッファを設定する。
  • 同じく国土数値情報の「海岸線」をダウンロードする。
  • 鉄道路線からの距離バッファを設定、海岸線と重なる部分をクリップする。


調べると、QGISver3.2.1Bonnの座標系ではバッファ距離設定がメートルではなく度数になっている。

座標系を平面直角座標系JGD2000としても距離は度数となる。すれば距離はメートル単位になる。(すったもんだでやっとわかった)

以下は途中経過の資料だが、度数メートル換算について散々調べた。

結果国土地理院に度数メートル換算式まで解説をいただくことになった。

不徳のいたすところです。

この枠内では前提が誤りです

f:id:greengreengrass:20181112161112p:plain

(旧バージョンではメートルも可能だった。QGIS電子地図操作 第5回 空白地鉄道駅周辺人口比較1 - 紙つぶて 細く永く )

これはレイヤーの座標変換を行い、「JGD2000(EPSG4612)」に変換しても変わらなかった。以下が度数ですよという喚起

f:id:greengreengrass:20181112161246p:plain

だから度数だと思った。そこで度数とメートルの換算を行う。

こちらは何かの時の備忘録に

緯度メートル換算は概ね次のような値らしい。

緯度メートル換算1秒当たりの長さ(1度=60分=3600秒) 

同一経線上の緯度方向の測地線長 緯度によって微妙に異なる。

  • 北緯90度 0分0秒~南緯90度 0分0秒 : 20,003,931.458(m)
  • 北緯 0度 0分0秒~北緯90度 0分0秒 : 10,001,965.729(m)
  • 北緯 0度 0分0秒~北緯 0度 0分1秒 : 30.715(m)
  • 北緯35度40分0秒~北緯35度40分1秒 : 30.820(m)
  • 北緯90度 0分0秒~北緯90度 0分1秒 : 31.026(m)

経度方向の測地線長は、高緯度ほど短くなる。

赤道上
  • 東経0度0分0秒~東経180度0分0秒 : 20,003,931.458(m)
  • 東経0度0分0秒~東経 90度0分0秒 : 10,018,754.171(m)
  • 東経0度0分0秒~東経 90度0分0秒 : 30.922(m)
北緯35度40分地点
  • 東経0度0分0秒~東経 0度0分1秒 : 25.150(m) 
北緯60度地点
  • 東経0度0分0秒~東経 0度0分1秒 : 15.500(m)

参照 1秒(角度の)辺りの距離は何mになるのでしょう? -日本(東経135- 地理学 | 教えて!goo

試行錯誤し国土地理院計算ページがありました。そこで計算すると

北緯43度の札幌北海道庁付近で1秒の長さは

A南北:30.859m

B東西:22.627m

となった。

鉄道路線バッファ

QGISのバグと、気を取り直して海岸からの距離で鉄道路線との重なりを見てみる。

f:id:greengreengrass:20181113102722p:plain

参考に「ScaleBar」の表示をする。デフォルトでは表示されないので、今回のように「度」や「メートル」の数値を確認するときに便利。

表示の仕方は下記図のように「ビュー」から「地図装飾」「ScaleBar」と選択し、

f:id:greengreengrass:20181113104237p:plain

出てきたウィンドで「縮尺バーを使用」にチェックを入れる。

f:id:greengreengrass:20181113104704p:plain

いよいよレイヤからレイヤバッファを作成

「ベクタ」「空間演算ツール」「バッファ」をクリック

f:id:greengreengrass:20181113150332p:plain

入力レイヤーで「N02-16_RailroadSection」を指定

注意「N02-16_RailroadSection」は全国の路線になる。 フィルターで「"N02_004" = '北海道旅客鉄道'」と指定しておく。 全国となるとかなりの時間が必要になる。

 

「距離」で0.001と入力、ここでの単位1.0は100kmなので100km×0.001で100m、線路両側に幅100m、合計200mのバッファができる。

f:id:greengreengrass:20181115102135p:plain

しかし、「距離は地理的度数です」という注意書きは依然として気になる。

こちらが完成したバッファレイヤ(少し濃いグレー)

f:id:greengreengrass:20181113153728p:plain

以下国土地理院の標準地図に重ねて確認する。

f:id:greengreengrass:20181113155515p:plain

釧網本線海岸部でのバッファ図

f:id:greengreengrass:20181115094323p:plain

計測結果

計測結果は鉄道路線を中心に幅227mと表示された。このレイヤと海岸線の重なる部分が、海岸から113.5m以内の鉄道路線になる。

「北海道海岸鉄道100mバッファ」として保存。

注意バッファ距離を0.01すなわち100mと設定したが、113.5mになるのか不明 多分座標系をJGD2000としていることによると思う。しかしここでは100mであっても113.5mでもそう違いはない。 海岸から100mではなく113.5m以内の路線を拾うことになる。

 

2017年
  • JR北海道の年間赤字「-525億7600万円」
  • JR四国の年間赤字「-119億0900万円」
  • JR東海東海道新幹線の年度利益額「5398億6000万円」

REMEMBER3.11