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謎文章「安倍晋三記念紙幣発行推進国民会議」

安倍晋三記念紙幣発行推進国民会議

巷に「安倍晋三記念紙幣発行推進(云々《うんぬん》)」なる文書が流れている。

ちょっと参考に取り上げる。

基本的には原文のまま掲載し、明らかな間違いは修正の上で、検証してみる。

(まず明らかな間違いだろうと思われる句読点を修正しただけのそのままの文章が以下)

安倍晋三記念紙幣発行推進国民会議」設立趣意書  安倍晋三元総理大臣の国葬日本武道館において粛々と執り行われたことは、 世界史に残る記念すべき事例として、後世につたえられるものと思われます。
 しかしながら、その神聖な儀式の最中において、国葬を妨害する行為が、 一部の野党や容共団体に扇動された形で行われたことは、極めて遺憾なことであり、 嘲笑の対象であるばかりで無く、安倍晋三元総理大臣の御霊を穢す行為でした。彼らの行為には、その破廉恥ぶりに、むしろ憐れみを禁じないものでした。安倍晋三元総理大臣が、悲願として達成しようとした事柄は、自主憲法の制定による 日本人による日本人のための政治の確立、日本国に流れる清明心を、日本人自身が 受け継ぐことの確立、真の国防意識の涵養と国民皆兵の実現、真の自由民主主義の確立、国際社会に於ける日本国の確固たる地位の確立などでした。安倍晋三元総理大臣は世界情勢を俯瞰する鋭い感性で、突出した比類のない外交努力を展開された 世界的政治家でした。しかしながら。その粉骨砕身のご努力は、暴漢による凶弾によって一瞬にして終了させられるという 無念極まるものでした。そのような政治家の国葬に対して、反対を表明した個人や団体に、 政治の奥深い真髄などが理解できるものではありません。
 その意味でも、今こそ、不世出の大政治家であり、国守であられた安倍晋三元総理大臣の面影を 永久後世に伝えるべく、氏のありし日の面影を挿入した新たな紙幣(参万円札)を発行し、 法制度によって、国民の間に永久通用させることが必要と思われます。英国のエリザベス女王がその面影を英国のポンド紙幣に永久に残しておられるように、 偉大な足跡を持つ日本国民の恩人を、永久に顕彰していくことは天の理に適うことであります。以上の趣旨もって、安倍晋三元総理大臣記念紙幣の新規発行を目標とする 「安陪晋三記念紙幣発行推進国民会議」設立の活動開始をここに恭しく宣言いたします。

ちょっと校正

安倍晋三記念紙幣発行推進国民会議}設立趣意書  安倍晋三元総理大臣の国葬日本武道館において粛々と執り行われたことは、 世界史に残る記念すべき事例として、後世につたえられるものと思われます。
 しかしながら、その神聖な儀式の最中において、国葬を妨害する行為が、 一部の野党や容共団体に扇動された形で行われたことは、極めて遺憾なことであり、 嘲笑の対象であるばかりで無く、安倍晋三元総理大臣の御霊を穢す行為でした。
 彼らの行為には、その破廉恥ぶりに、むしろ憐れみを禁じないものでした。
(「禁じないもの」 文意からして、禁じないもの が正しい。「禁じないもの」ならば「憐れみを感じず、称賛すべきもの」、となってしまう)
 安倍晋三元総理大臣が、悲願として達成しようとした事柄は、
  • 自主憲法の制定による 日本人による日本人のための政治の確立
  • 日本国に流れる清明心を、日本人自身が 受け継ぐことの確立
  • 真の国防意識の涵養と国民皆兵の実現
  • 真の自由民主主義の確立
  • 国際社会に於ける日本国の確固たる地位の確立
などでした。
(この部分は箇条書きにした方がわかりやすい)
 安倍晋三元総理大臣は世界情勢を俯瞰する鋭い感性で、突出した比類のない外交努力を展開された世界的政治家でした。
しかしながら。その粉骨砕身のご努力は、暴漢による凶弾によって一瞬にして終了させられるという無念極まるものでした。
そのような政治家の国葬対して際して
(「対」という感じ(正しくは漢字、スンマセン校正者が間違ってはいけないなあ)が続くのでここは「際」がいいのではないか)
、反対を表明した個人や団体に、 政治の奥深い真髄などが理解できるものではありません。 ないでしょう。
(あえて断定せずに読者に投げかけるほうが訴える力が増す)
 その意味でも、今こそ、不世出の大政治家であり、国守であられた安倍晋三元総理大臣の面影を永久後世に後世まで永久に
(4字熟語より分けたほうが日本語としてこなれている)
伝えるべく、氏のありし日の面影を挿入した 画像として印刷された 
(紙幣の表に「挿入」はありえない)
新たな紙幣(参万円札)を発行し(、法制度によって)、国民の間に永久通用させることが必要と思われます。
「法制度によって」では意味が通じない。「発行し」で充分
 英国のエリザベス女王がその面影を英国のポンド紙幣に永久に残しておられるように、 偉大な足跡を持つ日本国民の恩人を、永久に顕彰していくことは天の理に適うことであります。
以上の趣旨もって、安倍晋三元総理大臣記念紙幣の新規発行を目標とする 「安陪晋三記念紙幣発行推進国民会議」設立の活動開始をここに恭しく宣言いたします。
読みやすいように改行も行った

文章の解読

この文章の元の形は改行の少ない連続した文章であり、ベタ記事的で読みづらく感じる。

かつ上に見たように「努力は・・一瞬にして終了させられるという」「紙幣を発行し・・永久後世につたえるべく」「面影を挿入した」等総じて日本語文章として馴染んでいない書き方が随所にみられる一文となっている。

そこは文章を書き慣れていない人による筆記としてスルーしよう。

 しかし、日本人にとっては革命的社会制度の改変、天変地異ともいえる、

国民皆兵の実現」

が悲願の三番目にくるような価値観の錯誤はいかように考えても日本社会に居を置く人の判断とは思えない。

その点に絡んで奇異に思えるのは「自主憲法の制定による 日本人による日本人のための政治の確立」と第一番目に取り上げ、いやに日本人を強調しているところも、強調しても強調しきれない由縁があるのだろう。

最後近くにある「天の理に適う」もまた昨今宗教がらみ問題でよく聞く単語がちょろっと出てきた。

一体安倍晋三元総理大臣というひとは粉骨砕身、誰に何を訴えていたのだろうか?

 

「イヴァンよお前にやる花はない」プラハの花屋

REMEMBER3.11