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線路は続く46 News函館ー長万部間貨物線として存続か

線路は続く 目次

函館線貨物専用で存続か

下記新聞記事による

函館線一部存続か

北海道新幹線の札幌延伸でJR北海道から分離される函館線函館―長万部間を貨物網として維持するため、国土交通省が北海道、JR北、JR貨物との4者協議に入る方針を固めたことを受け、両社は14日、協議に加わる姿勢を明らかにした。

 函館―長万部間(約148キロ)をめぐっては、北海道と地元7市町による協議会で「(地元の負担による)全線維持は難しい」との意見が大勢を占めている。
 同区間は道内から農産物などを青函トンネルを経て全国へ運ぶ貨物の大動脈。同区間廃線になれば貨物網が寸断され、北海道経済には大きな痛手だ。

 JR北の綿貫泰之社長はこの日の会見で「北海道の物流を考えると、貨物の果たす役割は非常に大きい」と指摘。
「(線路の保守管理などの)鉄道を運行するうえで必要なところは委託で受けるなど協力はできる」と述べた。

 ただ、第三セクター方式で函館―長万部間が存続した場合でも「JRから分離された後に経営に参加したり、経費を負担したりすることはない」と出資などについては否定した。

 一方、JR貨物の犬飼新社長は同日の会見で「全国ネットワークの維持は重要」としながらも、「当社がこの区間の鉄道事業の運営主体となることは、(多額の負担が生じるため)現実的ではない。
当社だけで維持について判断できず、関係者とこれから議論を重ねていきたい」と述べた。

 国交省は地元協議の見通しが固まった段階で、4者による協議を始める考えだ。具体化すれば貨物網存続に向けて国と道、JR貨物の負担割合などが焦点となる。

 北海道の鈴木直道知事は13日の会見で「国をはじめ関係者と連携をしながら対応したい」と話した。

JR北海道は各路線の輸送密度を発表している。それによると

函館線函館-長万部間は輸送密度4265(人/km/日)

 

そのJR北海道による2021年度輸送密度を地図に表してみた。

 

札幌・小樽から新千歳空港付近に需要が集中してる。

函館線の歴史

 

函館線(現存路線)の歴史
A 1860(明治13)年11月 手宮)ー札幌 32km新規開業
B 1882(明治15)年11月 札幌ー岩見沢ー(幌内) 55km延伸
C 1891(明治24)年7月 岩見沢ー砂川ー(歌志内) 49km延伸
D 1892(明治25)年2月 砂川ー空知多 2.69km延伸
E 1898(明治31)年7月 空知多ー旭川 36.12km延伸
F 1902(明治35)年12月 函館ー本郷(現在の新函館北斗) 10.5km開業
G 1902(明治35)年12月 然別-蘭島8.5km開業  
H 1903(明治36)年6月 上記区間含む山道-小樽中央
(現在の小樽駅)開業
 
I 1903(明治36)年6月 本郷ー森 9km延伸
J 1903(明治36)年11月 森-熱郛(ねっぷ) 37.1km延伸
K 1904(明治37)年7月 小沢ー山道間 8.7km延伸
L 1904(明治37)年10月 函館-高島(現在の小樽駅)間 158.0km全通
M 1905(明治38)年8月 高島(現在の小樽駅)-小樽
(現在の南小樽駅)間1km延伸
全線265.5km開通

 

貨物線として存続させるなら、途中駅がないという想定だろうが通過する市町村からは当然旅客も利用したいということになるのではないか。

 

線路は続く 目次

 

2020-22年発表 3年間のJR各社の決算比較

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各社2020-22年発表決算
  • JR北海道 
    2020年3月発表決算
    運輸収入「875億円」:赤字「▲521億円
    2021年3月発表決算
    運輸収入「510億円」58.3%:赤字「▲814億円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「552億円」108.2%:赤字「▲763億円
  • JR四国
    2020年3月発表決算
    運輸収入「225億円」:赤字「▲136億円
    2021年3月発表決算
    運輸収入「119億円」52.9%:赤字「▲258億円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「132億円」110.9%:赤字「▲225億円
  • JR東海
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1兆4222億円」:鉄道部門利益額「6167億3300万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「5274億円」37.1%:鉄道部門利益額「▲1819億9600万円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「7113億円」37.1%:鉄道部門利益額「▲76億7500万円
  • JR東日本
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1兆9692億円」:鉄道部門利益額「2540億9500万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「1兆0906億円」55.3%:鉄道部門利益額「▲5146億6500万円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「1兆2547億円」48.5%:鉄道部門利益額「▲2537億8300万円
  • JR西日本
    2020年3月発表決算
    運輸収入「9318億円」:鉄道部門利益額「1054億1200万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「4807億円」51.6%:鉄道部門利益額「▲2476億3400万円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「5513億円」114.7%:鉄道部門利益額「▲1404億9600万円
  • JR九州
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1652億円」:鉄道部門利益額「200億8900万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「897億円」54.3%:鉄道部門利益額「▲366億1000万円」
    2022年3月発表決算
    運輸収入「1029億円」114.7%:鉄道部門利益額「▲220億4700万円
  • JR貨物
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1429億円」:鉄道部門利益額「85億500万円」
    JR貨物
    2021年3月発表決算
    運輸収入「1502億円」105.1%:鉄道部門利益額「75億3400万円」
    2022年3月発表決算
    運輸収入「1513億円」100.7%:鉄道部門利益額「▲4億100万円
  • 2020年7社
    運輸収入合計 4兆7680億37百万円
  • 2021年7社
    運輸収入合計 2兆4147億65百万円 50.6%
    営業損益合計 ▲1兆805億72百万円
  • 2022年7社
    運輸収入合計 2兆8401億66百万円 117.6%
    営業損益合計 ▲5232億65百万円