清水山
幼い子供たちと別れた後、標識11ですぐに緑の山に入る。
この付近は鳥辺野と呼ばれ、古くから埋葬の地でもあった。
しばらく歩くと鶯の声が聞こえた。
そして国道1号線に出る。しばらく写真を撮っていなかったが格好の被写体があった。
明治13(1880)年建立の渋谷街道道標 古い140年ほど前の道標。
調べると建立者は杉本新左衛門他6名、一般人のようだ。
碑に刻まれている「大仏」と「本願寺」は下の地図にある、方広寺の大仏と東本願寺のことだろう。方角もあう。
残念ながら方広寺の大仏は1975年に火災で焼失しました。
この道標から国道1号線沿いに少し下ると、渋谷街道との別れになる。
別れの道を入るとすぐに国道1号線を潜るトンネルがある。標識15-1と15-2で国道1号線を地下で横断する。
*
ここから清水山への登りとなる。
清水山中腹で昼食。頃合いの場所にはすでに先客がいた。
親子3人連れ。岩倉からやってきたとのこと。小学校4年生と1年生の兄妹。恥ずかしがりやなのか、会話は途切れがちだったが、上空に大型ヘリがホバリングをしていたのでその音にも遮られ会話は終了。
清水山では鳥の声を収録できた。
余談:天皇陵
京都には陵墓が多い。
その中でも巽の方角に天皇陵が多いように思った。
方角巽が吉凶などと関連するのかと思ったが違った。
主には泉涌寺が都の巽にあったことによるらしい。
*
この東山周辺にも道標が多くある。
多くは中井三郎兵衛が東山周遊の便にと建立した。
*
将軍塚
やがて京都一周トレイルは将軍塚に到達する。
東山道路から車も通行可能な広場になる。
ここでトイレ休憩のあと展望台から京都市中を眺め下山する。
下山口が少し隠れたところにあり、将軍塚青龍院門前西側、将軍塚からは門前手前左に標識22がある。ここを下る。
あとは下山だけ。一周トレイルは整備の関係でコースは途中尊勝院という小さなお寺の境内を通過する。皐月がきれいなお寺だった。
粟田口の出口近くにも大きな道標があった。
年号が文化二年となっている、西暦では1805年。216年前の道標だ。
建立者は多賀大社。
先ほどの尊勝院は元三大師を祀った寺で、元三大師は多賀大社とも所縁があったそうだ。
恒例で三条の珉珉まで行こうとその先も歩いた。白川に架かる阿闍梨橋を渡り三条京阪へ。
ところが緊急事態宣言で時短そしてアルコールの提供はしていません、とのこと残念。
気を落として帰宅した。
京都一周トレイル東山コース 上 に戻る
「イヴァンよお前にやる花はない」プラハの花屋
REMEMBER3.11