柴又に完成した「さくら」の銅像が気になっていた。なんでもいわば勝手に出てゆく、兄寅次郎を見送っている姿だそうだ。
そこで出かけた。もちろん青春18きっぷ。
実は思わず7月15日からの連休に予約したのだが、青春18きっぷ利用開始が20日からとふと思い出し急きょ変更した。ところが夏休みに入ると宿はどこも一杯。かろうじて予約できたのは昨年訪れたサンライズ九十九里だった。
日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 番外5 V字旅行2 - 紙つぶて細く永く
宿が千葉県九十九里町となったので朝はいつもより早い。
まず京都駅からは6時56分発702K米原行。米原着は8時6分。
丁度夏休みに入ってすぐということもあり、通学生はいないが部活なのか大きなボストンバッグを抱えた若人(いまや古語か)がサラリーマンに紛れて乗っている。
中に青春18キッパーらしき中年・初老も何人か。米原駅での乗換はJR西日本からJR東海に変わることもあり、少し不安になる。というのもホームが旧来と異なるのではないかとか、西日本の車両数12両に比べて少ない車両数ではないかとか・・着いたのは7番線で乗り換える予定の豊橋行き新快速5316Fは無事同じホームの8番線に入る予定。ところが何を考えたのか多くの乗客が階段を上り始めたのでつられて階段を上ってしまった。そして階段の途中で気が付いた。折り返して5316F待ちの列後ろに並んだ。待っている間に貨物列車が走り去った。
*
米原駅近くに「鉄道総合技術研究所風洞技術センター」がありテストに使用された新幹線車両が見える。
新幹線高速試験車両保存場 | 長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト
入線した車両は8両編成でなんとか無事席は確保できた。
8時25分発車豊橋着10時24分。
途中9時29分名古屋手前で「のぞみ2号」が横をすり抜けた。
夏休みとはいえ名古屋では会社人が大勢下りる。その結果少し席に余裕ができた。豊橋着10時24分。
豊橋発10時43分936M浜松着は11時17分こちらは3両編成。
予てから気になっていたことだが静岡近辺は、JR東海エリアであるが、3両という短い列車編成かつベンチシート車両が多い。特に青春18きっぷの時期にはこのエリアで駆け足での乗り込み競争になる。30分程度の乗車時間が多いので、私は最初から座ることはあきらめているが、この時間編成は地元重視なのだなと感じる。それというのも、なんでも国鉄時代に「するがシャトル」としてこの地区の普通列車の短編成化・高頻度化による都市型ダイヤが組まれたそうだ。そのなごりでJR東海になった現在も短い3両編成の列車が走っている。列車運転間隔をとるか車両数をとるかという問題になっているようだがせめて6両にはしてほしいな。
そして浜松11時28分発の774Mも3両編成。12時43分静岡に着いた。
握り飯の昼食を済ませ、
静岡13時13分発富士行き780Mこちらも3両に乗る。
富士からは14時2分発の1454Mこれも3両。熱海に14時43分着。
豊橋から熱海までは30分から50分ほどの列車4本に細かく乗り継いだ。これがかねて「するがシャトル」といわれた由縁だ。
*
*
今回は熱海からもあたふたと次の列車に乗る。こちらはなんと15両編成
14時50分の1888E高崎行き各駅停車で16時30分品川着、
品川からは横須賀線1550S品川発16時36分東京着16時44分、
東京から千葉は総武線快速1551F東京発16時46分千葉着17時25分
このダイヤで行くと東京で乗換時間は2分となる。東京での到着ホームと出発ホームが異なれば乗り継ぎは厳しい。少し考えた。いつも使う「HyperDia」では下のような検索結果表示となる。
東京着4番線で出発も4番線。つまりこの列車は同じ列車なのだ。JR東日本で詳しく調べると案内は以下になる。
矢印は列車番号の変更を意味する。そして東京駅ではあわてることなく乗り続け無事千葉駅17時25分着。
でもここで少しあわてた。というのも列車は25分着で駅前からの高速バス出発は30分、5分しかないが何とか間に合い無事宿に着いた。
玄関前からの夕陽が綺麗だった。
日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 番外 黄昏の柴又その2 -へ進む 紙つぶて 細く永く
日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 番外 黄昏の柴又3 -へ進む 紙つぶて 細く永く