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日本の鉄道はこのままでいいのだろうか  番外5 V字旅行2

2017年4月旧シリーズ名「鉄道運賃はこのままでいいのだろうか」をタイトル変更しました。

旅の続き
今回泊まった宿は野沢温泉にある「もみの木」 民宿とペンションを足して3で割ったような宿。つまり民宿に近いという風情であった。

女将によるとこの日の雨で、12月23日連休の初日ということで満室であった予約はほとんど解約され、クリスマスイブイブ(?)なのに宿泊は我々をいれて二組。なんとも寂しい限りであった。
もう一組は東京からやってきた、やはり外国人ドイツ人の三人。食堂での食事では最初は双方が遠慮して会話は不成立。ところが今回は連れ合いが、しょっぱな!に口をきいた。
日本食は大丈夫ですか」
すると納豆はもちろんのこと日本食はほとんど大丈夫で、お箸も目の前で見事に使っていた。東京から車でやってきたとのことであるが、われわれが青春18キップで格安で東京からやってきたという話をすると目の色が変わった。「わお」という感じだ。明日は当地から長野、松本、甲府経由で東金へ行くといったらこれにもびっくりしていた。一人が現地をよく知っているらしく、「サンライズ?」と聞いてきた。
青春18キッパーの魅力を感じてくれたのではと思う。列車の旅に魅力され、一人でも車から列車に代わってくれればうれしい。
ご当地野沢温泉とあってもちろん野沢菜が名物 宿ででた一品も代々受け継がれている製法とのこと。もちろんスーパーの品とは異なり女将の手造りであった。大変美味しかった。

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一緒に陶板焼きと生肉で牛が出てきた。板さん(ただし女性)にきくと少し間を置いて、「信州牛」とかえってきた。しかし話し込むと生肉の方は鹿刺しであった。鹿を牛と間違うなんて、「自慢」のこの舌なんていい加減なものだなあ・・・・これも美味かった。ただ鯉のあらいは出てこなかった。

翌日は昨夜来の雨が雪に変わっていた。一面真っ白。

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やはり当地はスキーのメッカらしく、学生数十人があさ6時過ぎから目覚まし?の体操をしていた。
ここ野沢温泉出発のバスは朝6時30分 雪の中を飯山駅まで走る。

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飯山駅からは7時15分発長野行き この間の飯山から豊野までは飯山線、豊野から長野までしなの鉄道北しなの線となる。飯山からの乗客に高校生らしき数人が乗っていた。

乗り継ぎ割引JR東日本しなの鉄道間で割引運賃が適用されている。たとえば飯山-豊野間(JR線)320円 豊野-長野間(しなの鉄道)250円計570円だが飯山-長野間を一枚の切符で買えば▼40円の530円となる。
ちなみに調べると

飯山-長野(しなの鉄道・JR線混在)間は30kmで530円
(通勤定期は17240円/月 高校生通学定期は7780円/月)
飯山-森宮野原(全線JR東日本)間 30.5kmで580円
(通勤定期は17490円/月 高校生通学定期は8110円/月)

割引後はJR単独でもしなの鉄道乗り入れでもそんなに変わらない結果だった。

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長野駅に8時8分着。そして8時18分発松本経由甲府まで約2時間の乗車。三大車窓「姨捨」を通る。姨捨では行き違いで3分の待ち合わせ。ホームに降り写真を撮った。

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行き違い列車長野行き快速が通過していった。ここ姨捨駅の様子は以下に詳しい。

篠ノ井線 姨捨駅
通過待ちの間に車掌と話をした、ここのスイッチバックではワンマン列車なら運転士は目視のみでバックするとのこと。多くは2両編成なので、「充分確認できます」ということ。今回の列車のようにワンマン列車ではなく車掌のいる時は車掌が確認をし緊急の時は車掌がストップをかけるそうだ。
後ろにカメラでもついているのかと思ったが列車後ろにカメラは付いていないそうだ。
列車は松本から塩尻、岡谷、小淵沢経由で甲府に着く。甲府の手前で一片の雲もかからない見事な富士とそして甲斐駒が見えた

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そして甲府で下車。甲府駅ターミナルビルに上った。そこでも富士を一枚。

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昼食はターミナルビル。各フロアで昼時の呼び込みをにぎやかに行っていた。仙場Jrという店でほうとうを食べる。

甲府駅を13時16分出発 高尾14時51分 ここから中央特快でお茶の水お茶の水着は15時52分。お茶の水で待っていると津田沼行がやってきた。あやうく乗りかけるところであったが、次の15時59分発千葉行きに乗った。
 この路線は中央線・総武線・さらに中央特快・総武線快速・中央総武線各駅停車等が混在し、かつ手持ちの時刻表(コンパス時刻表)にもこの路線は列車の運転間隔しか掲載されていない。この列車に乗れば何時に何駅につき次の列車は何時という経過が分らない。
 まして根岸線東横線横浜線京葉線南武線・池上線なんてよばれてどれが私鉄かなんてクイズもどきだ。(おまけ千葉県西船橋駅に「武蔵野線」があるのです) 東京近郊はJR路線のみでもかなり重なりわれわれ「地方」人にはいまいちわかりにくい。

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千葉には5時前に着いた。駅前のバス停で路線を選ぶが東金行きが見つからない。停まっていたバスの運転手に訊いた。すると「東金なら10番乗り場で聞いてください」との返事。10番乗り場に行き運転手に聞くが、「東金のどこに行きますか?」「なんとかという国民宿舎に行きます」ととっさに宿名「サンライズ」が思い出せず、返答するが要領を得ない。(いまにして思えば「なんとかという国民宿舎」なんてことで運転手が分かるわけはないと思う)
バスに聞くことをあきらめたその時後ろから、「どちらに行きますか?」「運転手はなんといっていますか?」と親切に女性が声をかけてくれ、東金ならこの乗り場であっていると教えてくれた。
 時間は夕方5時。チェックインの心配もあるのでサンライズ九十九里へ電話を入れてみた。するとなんと「サンライズ九十九里」へ乗り入れるバスがあり、乗り場は別で17時30分発という。親切な女性にお礼を伝え無事4番バス乗り場からバスに乗れた。

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乗客は10人足らず。サンライズ到着は少し遅れ18時40分になった。本日は雪の長野県北部から山梨、東京を経て房総到着。
 夕食バイキングは午後7時から。びっくりするくらい大きな宿だが、バイキング会場もかなり広い、数百人のざわめきの中で食事。そしてきょうはクリスマスイブ。この喧噪の中数百人がそれぞれイブの夜を過ごしたことになる。
雪の野沢温泉で二組だけの食事の後は、数百人の食事これも旅のだいご味だ。ただウェイター諸氏は親切、丁寧だった。


武蔵野線の不思議
武蔵野線鶴見駅から西船橋駅までのJR線。下記図のように東京を大きく迂回して名称の由来となった武蔵野から続いている Wikipediaより引用 武蔵野線 - Wikipedia

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首都圏の路線名
根岸線(JR)・東横線(東急)・横浜線(JR)・京葉線(JR)・南武線(JR)・池上線(東急)いずれも狭軌の路線

 

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