紙つぶて 細く永く

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箴言6

「同じ両親から生まれて、同じ家で育って、同じ女の子で、それがどうしてそんなにがらっと色合いの違う人格になってしまうんだろう?
どこにその、別れ道みたいなものがあるんだろう?
一人は手旗信号サイズのビキニを着て、プールサイドでチャーミングにただ横になっていて、一人はスクール水着みたいなのを着て、水の中をイルカ並みに泳ぎまくっていて・・」

「世の中にトロンボーンという楽器が存在していることすら知らない女の子が、
けっこういるんだよ。まあ、しょうがないよな。
ミックジャガーだってエリック・クラプトンだって、トロンボーンを吹いてスターになった
わけじゃない。ジミ・ヘンドリックスピート・タウンゼントトロンボーンをステージで
壊したことがあるか?
まさかね。みんな決まって電気ギターを壊すんだ。トロンボーンを壊しても笑われるだけだ」

「うちのお姉さんには、トロンボーンとオーブントースターの違いだって、きっとよくわからないよ。
グッチとプラダの違いなら一目でわかるみたいだけど」

「直感が僕に耳打ちしていたんだ。この子はケイタイなんてきっと好きじゃないって」


真夜中には真夜中の時間の流れ方があるんだ。

-アフターダーク-