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人が覚えさせた食糧を求めて居住地に下りてきたヒグマ

札幌市ヒグマ対策委員会設置要綱

札幌市に下記「札幌市ヒグマ対策委員会設置要綱」というものがあるそうだ。

札幌市ヒグマ対策委員会設置要綱

その中の基本行動マニュアルには、0から3までの各段階があり、今回はその「2」段階すなわち「ヒグマが地域社会に経済被害をもたらし、被害の拡大が懸念される状態」との判断で、銃器又はわなによる捕獲が行われた。

この基本行動マニュアルには0以外の段階に「銃器又はわなによる捕獲」とうたわれており、特に市街地では、「地域社会への経済被害拡大防止の措置」、「人身に危害が及ぶ恐れがある場合の 措置」として特段に「銃器又はわなによる捕獲」の必要性が高いようだ。

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札幌市森林地区

麻酔銃による捕獲は、ヒグマ個体によって麻酔の効き具合が大きくことなり、効果が薄いと暴れ出し危害を加える恐れも高く、今回は考えなかったそうだ。

また札幌市は住居地区以外にヒグマを離す森林部分が少ないとのことで、仮に麻酔銃で捕獲しても場所がないということらしい。

今回出没した札幌市南区は上図でみると森林部分が多いように見える。

市の判断としては、今回のヒグマは住居地区に餌となる食糧があると覚えていることから南区の森林に戻しても再び餌を求めて住居地区に舞い戻ることも考慮したのだろう。

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その結果銃器による捕獲をされた。

札幌市という一自治体だけで考えるのではなく、北海道全体を考えた計画も必要ではないか。

人が覚えさせた食糧を求めて居住地に下りてきたヒグマにとって無念な思いだったろう。

参考 市街地のヒグマを生け捕りにしないわけ

 

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REMEMBER3.11