会津は福島である。
東日本大震災そして福島第一原発事故の福島である。
私はそれが分っていて、福島を訪れたのではなかった。
只見線を乗り継ぎ線路の終着として福島を訪れた。
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会津(岩代)はある意味怒っている、ことを発見した。
余談ですが、「河北新報」の名称は、「白河以北一山百文」からとられているらしい。
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東北は列車でかなり回った。
五能線、石巻線から只見線その他 多くは青春18きっぷでの列車旅だった。主に通過のみとなりゆっくりとした車窓から町を眺めた。このゆっくりが大事なのではないだろうか。
石巻は震災後最初に行った町で、海岸近くまで足を伸ばした。
階下だけが津波に洗われた流された校舎や無人の荒野でひたすら三色を刻む信号、そして真新しい墓石が印象に残る。
ところで新聞各紙から東日本震災行方不明者数を報じた欄がいつの間にか消えたんだ。
いまだに2553名が行方不明なのに・・担当者にとって掲載終了とした決断はそうとう葛藤があったに違いない。
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翌日会津は土曜日とあって観光客の姿が見えたが、ちらほら。いまだに原発被害の影響があるのだろう。
会津若松9時9分発3234M快速で郡山まで
磐梯山は雲の冠を頂いていた。
貨物とすれ違った。最近は前回の中央線でみた石油タンクから貨物列車にも興味が湧いてきた。(日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 番外1 - 紙つぶて 細く永く)
なんでもオーストラリアには300両以上連結の貨物列車が走てっているとのこと。その長さ5km以上。2階建てのコンテナも積まれ重量もあり保線が大変だろう。
郡山からは黒磯行き普通2134M
そして黒磯で宇都宮行きに乗り換え
宇都宮では東京行きに乗り換えた
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なんだか時間配分がおかしくなってきた。東京駅にて午後3時に昼食。
東京駅からは合流した息子の提案で、東京上野ライングリーン車に初乗車。このグリーン車料金は指定席券ではないので買っても座れるか否かは購入段階ではわからない。
そこでまず乗車し座席が確保できればグリーン券を購入し、座れなかったら下車する予定で乗った。
乗車後丁度東京駅で下車する4人組と交代でうまく席に座れた。すぐにアテンダント(というそうだ)がやってきた。近くの席に座ったおじさんにグリーン券と問いかけると一瞬戸惑っていたがすぐに、「suica」を取り出し頭上のランプにかざした
suicaにグリーン券購入(の履歴)が入っていればランプがグリーンに変わる。(通常はオレンジ)
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われわれのように乗車後グリーン券を購入の場合は、アテンダントが端末に購入データを入力し控室でデータを渡すとその席のランプがグリーンに変わるようだ。ICで便利になったものだ。
注意点としては、グリーン券を乗車前にあらかじめ購入の場合と乗車後アテンダントから購入の場合で料金が大きく異なる。
料金の種類 | 50kmまで | 51km以上 |
(平日/ホリデー) | (平日/ホリデー) | |
モバイルグリーン料金 | 770円/570円 | 980円/780円 |
事前料金 | 770円/570円 | 980円/780円 |
車内料金 | 1,030円/830円 | 1,240円/1,040円 |
そして今宵は真鶴の民宿。元漁師も経営する宿であった。が結構な雨で宿まではタクシーを手配。翌日も雨。
そしてやっと草津線踏破
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今回の総決算
経路 | 通常運賃 | 青春18きっぷ | 差引 | |
第一日 | 京都-富山 | 6260 | 2370 | -3890 |
第二日 | 富山-直江津(第三セクター) | 2080 | 2080 | 0 |
直江津-会津若松(只見線) | 4430 | 2370 | -2060 | |
第三日 | 会津若松-真鶴 | 6480 | 2370 | -4110 |
第四日 | 真鶴-京都 | 6800 | 2370 | -4430 |
集計 | 26050 | 11560 | -14490 |
正確には交通費に最後のタクシー代往復2000円強が含まれる。
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