三江線乗車
今回は2018年3月末で廃線の三江線に乗車。
この数年東日本を中心に回っていたが、東日本は二泊以上が必要なので、一泊で可能な西日本を眺めなおそうと考えた。
廃線予定の三江線、2月に予定を立てたがその時点で三江線は廃線前の特需で大勢の鉄道ファンが押し寄せているというニュースも流れた。
江津周辺は土日を中心に宿泊は一杯。なので禁煙部屋がとれた3月平日12日に予約した。
JR西日本に聞くと、「(多数の乗客で列車に)乗車できるかはわかりません」とのこと。
Webでは3月17日からの春のダイヤ改正に合わせて三江線の列車本数も増えるとのことだったが、12日ではそれも見込めないが一応青春18きっぷでダイヤは組めたので出発。
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例によってhyperDIAで乗り継ぎ予定を検索。すると
6時出発で検索しても、8時5分出発19時過ぎに到着と出る。どこかでボトルネックがある。
調べると鳥取駅からの下り出発が原因のようだ。
上図の12時17分を逃すと14時2分まで連絡する普通列車がない。
そこでこの区間に特急を挟む。
特急は13時37分発
その結果計画はこうなった
第一列車
第二列車
第三列車
第四列車
第五列車
もちろん特急おきは別運賃1660円別特急料金1700円となる。
第六列車
目的地江津着はいい時間、17時36分とでた。
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園部を過ぎ、山間に入る。途中に「安栖里・あせり」駅がある。名前がいい。
この駅ホームには少し桜があり、駅の前に山里が大きく広がる。桜の時期にはこの景色がまた大変素晴らしい。
途中余部では大勢の人があたらしくできた「空の駅」を歩いていた。
「加藤文太郎記念図書館」
これらの列車に乗った結果、浜坂で43分、鳥取で51分乗り継ぎ待ち時間ができる。浜坂駅では改札を出た。WebでATMを探すと、500mほどのところにゆうちょ銀行があった。郵便局を探しながら付近を歩く住人にたずねた。すると丁度そちら方面に行くのでと案内をしてくれた。すぐよこに「加藤文太郎記念図書館」があった。
案内してくれた住人の方によると個人名のついた図書館は大変珍しいとのこと。
調べると全国で5か所くらいしかなかった。伊藤忠吉記念図書館・田沼文蔵記念館図書室・大宅壮一文庫・石川武美記念図書館・韮崎市立大村記念図書館。
建物横そして内部に同じ山のモチーフが作られている。何処の山かを図書館で聞いたが職員のかたもわからないとのこと。
その時にもらったパンフレットに文太郎による「兵庫アルプス」のスケッチがあった。山影からみるとスケッチの氷ノ山によく似ている。
文太郎はもちろん「孤高の人」である。
神戸の三菱重工から浜坂の自宅まで160kmを一日で歩いて帰ったそうだ。
1935年結婚しその披露宴のために神戸から帰る途中に上記のスケッチにもある扇ノ山や観音山に上り披露宴に遅れた。
常に単独行であったが最後は友人とパーティーを組み、1936年厳冬の槍ヶ岳北鎌尾根に向かい猛吹雪で遭難死した。なぜかウィンパーと比較したくなる。
30歳結婚の翌年、子どもも生まれたところであった。
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そして鳥取駅まで。
日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 23 三江線2へ進む - 紙つぶて 細く永く
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