ポアンカレ予想、フェルマーの最終定理、そしてABC予想 数学界の難問が解かれた。
数学教室
京都大学に数学教室という専攻がある。
以前職にあるときにこの京都大学理学研究科数学教室のサーバーシステムに関する教員の集会に参加したことがある。もちろん会議に参加じゃなく営業の仕事で。
時間ぴったりと始まり、先輩後輩の順に並び先輩から発言をはじめ、後輩は遠慮勝ちに小さく声を出す、のだろうなと予想していたのだが。
しかしそのようなことはなかった。
開始こそ数分遅れて始まったが、ジーパン・ノーネクタイの人もおり、途中から参加の人もあり、議題の性格かもしれないが詳しい人が多く話し、まったく発言しない人もあり中の何人かは議論中も片時もPCを離さず、フリートークのような議事進行であった。
そのような中で討論もそれほどなくあっさりとじゃそれでと結論がでた。
*
この集会のあった数学教室の建物はその立地もあるがおそろしくというほど音のない建物で、私が立ちどまっていると、話し声はもちろん、遠くを走る車の音も聞こえない無音の建物だった。
研究に集中するという強い意思が京都大学の他の建物以上に感じられる建物だった。
唯一なぜか不思議なのだが廊下が木製のタイルでそれを踏みしめるときにカチャカチャと派手な音がした。
「ABC予想」
京都大学数理解析研究所は京都大学北部構内にある。そして数学教室は、間に農学部総合館をはさみ、その数理解析研究所に面し見つめるように立っている。
話題になっている京大数理研望月教授は数学教室とは異なる数理解析研究所の教授だ。
数学教室は理学部大学院に置かれ、数理解析研究所は独立した研究所である。
*
「証明した」から7年半。
近年すぐ役に立つ学問を巡って喧しいがこの研究を想えば、経団連もぐうの音も出ないだろう。
「イヴァンよお前にやる花はない」プラハの花屋
REMEMBER3.11