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漢字「飴󠄀」について

「飴󠄀」(環境依存文字)

友人に「飴󠄀田」君がいる。

所用で連絡を取ろうとしたところ、メール文面に「田」と出る。

何度も変換するが駄目で、さらにあめだけで変換するが「飴」しか出てこない。

Web探索すると、Windows8以降の搭載IMEから一種の制限がかかっているとの説明。

日本語変換なのにどうしてMS-IMEが引っかかるのかと・・

日本の当事者と、MSが協議したのかなどと推理した。

そこで日本語変換をChrome、Google日本語変換に切り替えた。

でも結果は同じ。

さらに調べるとJIS第一水準には「飴」の文字が採用され、「飴󠄀」は許容字体文字となっている。

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漢字辞典オンライン より

許容字体はいわゆる異体字の事でこれも正解だそうだ。

第一水準については

JIS第1水準JISで定められた漢字の規格で、特に使用頻度の高い2965字を指す。常用漢字1945字とその他の人名用漢字が含まれており、通常の文書であればJIS第1水準の文字だけで記述できるとされている。

との説明もある。

私としては「飴󠄀」のほうが馴染みがいいのだが、JISでは「飴」となっている。

 

そこでこの「飴󠄀」をなんとか変換させたいと他の方法を探った。

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MS-IME設定

IME設定をMS-IMEに戻し、WindowsのMicrosoftIME日本語変換の設定を変える。

上記「詳細設定」1をクリックし、変換タグの中の「詳細設定」2をクリック、次のウィンドウで「変換文字制限をしない」にすればいい。

すると

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環境依存文字ではあるが「飴󠄀」が出てくる。

ただしこの文字は環境依存文字なので、機器やブラウザなどにより表示されない場合がある。

追加1

スマホ(Android5.0.2)でみたところ

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上記四角内は画像

正字が表示されない。正字は「環境」にかかわらず表示される文字である。

注)四角部分、環境依存文字なので変化しないように画像処理した。

この問題では各方面において問題となっているようだ。葛飾区:「葛」の字の不思議

追加2

この問題に憑りつかれた。

日本規格協会が担当だろうと、尋ねた。電話口の方は専門性が高くないようだった。

正字異体字もJISではそれぞれコードを持っているはず」との答えだった。

またWikipediaに「異体字セレクタ」という項目がある。

異体字セレクタ

ここに下記異体字となる文字「飴󠄀」の変遷が記載されている。

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JISにおける漢字「飴󠄀」の変遷

1983年から2004年までは現在の異体字正字だったのだ。

さすがWikipediaだ。

われらは、個人の尊厳を重んじ、
真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、
普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。

REMEMBER3.11