待った。ただひたすら兄の下山を待ち続けた。まるでそれが、わたしの人生の唯一の目的のように、今となっては、そう、いうべきだろう。冬の夕暮れが急速に近ずいている。そろそろ見切りをつけるべきかもしれない。そのきっかけがわたしには見つからなかった…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。