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鉄道開業150周年 東北完乗の旅 その8

150周年記念きっぷで東北完乗

今年10月14日で鉄道が新橋ー横浜間を走ってから150年。

この10月には記念の切符が販売されていた。

JR東日本から「鉄道開業150年記念JR東日本パス」そして合わせてJR各社からは「鉄道開業150年記念 秋の乗り放題きっぷ」が発売されていた。

「鉄道開業150年記念 秋の乗り放題きっぷ」は例年の秋の乗り放題きっぷと変わらないが、お得なのは鉄道開業150年記念JR東日本パスだ。

内容は以下

鉄道開業150年記念JR東日本パス

このきっぷはすでに発売終了です

※ご利用開始日の1か月前から3日前まで発売

 

「鉄道開業150年記念 秋の乗り放題きっぷ」

「鉄道開業150年記念JR東日本パス」

いずれも連続する3日間有効となっている。

(ともに今はすでに販売終了となっています。)

このきっぷ2種を連結し計6日間で東北完乗に出かけた。

前回で仙台駅まで来た。

いよいよ3日目

150周年記念きっぷ 一ノ関から北上

この3日目までは鉄道開業150年記念 秋の乗り放題きっぷを使っている。

このきっぷでは普通列車しか乗れない。

時間を考慮して仙台駅から北上駅まで別途新幹線というルートもあるが新幹線仙台駅下りの始発は6時40分。

これで行くと北上駅7時29分着となる。

そして北上駅発横手駅行は午前には

6時10分 7時38分 10時3分(快速)の3本。

仙台駅からだと6時10分は無理として、次の2本となるが本日は明日乗車の花輪線大館駅まで行く予定。

花輪線は現在災害のため運休で2023年4月~5月頃の運転再開まで代行バスとなっている。そのため大館駅で利用できる代行バス大館駅朝6時発の予定。

したがって大館駅には本日中に着けばよいので、仙台駅からは普通を乗り継ぎ10時3分北上駅発の快速にした。

仙台駅から北上線経由で男鹿・秋田駅

滞在
時間




11



29


29


32


42

鹿
59



主な
路線
東北線 奥羽線  
  北上線 男鹿線
  奥羽線
秋の乗り放題きっぷ3日目
6時 44 2521
M
7時 45 29
  40 541
M
8時   47 27
  56 1531
M
9時   38 34
10時   03 3729
D
11時   1h
12
15
  47 439
M
12時   1h
17
13時   04
  46 1135
M
14時   53 39
15時   1136
M
38
16時   38 1h
  50 675
M
17時   1h
50
18時     40

滞在
時間




11



29


29


32


42

鹿
59



経路データ
区間
km
43.2 42.4 70.4
  50.1 61.1 39.4
  70.4
所要
時間
45 38 1h17
  47 1h12 53
  1h32
時速
km
57.6 66.9 54.9
  64.0 50.9 44.6
  45.9
停車
駅数
11 8 11
  10 13 11
  22
駅間
平均
km
3.93 5.30 6.40
  5.01 4.70 3.58
  3.20
駅間
時間
4'05" 4'45" 7'00"
  4'42" 9'00" 4'48"
  4'10"

東北線瀬峰駅付近 長い直線だった

前回折り返した一ノ関駅は無事通り過ぎた。

北上駅からの3729D 快速

北上駅からはこの3729D。

このワンマンカーは満員だったが、ほっとゆだ駅で結構な人が降りた。

快速といっても一駅(小松川駅)を飛ばすだけ。時間も普通とほとんど変わらなかった。

横手駅 なにか変なアングルでスンマセン

横手駅は奥羽線の要衝らしく駅舎も立派だった。

150周年記念きっぷ なんとも特異な秋田新幹線

横手駅を出発し30分も走ると大曲駅に到着。

ここからは秋田新幹線が並走する。

新幹線にはめったに乗らないので改めて気が付いたが秋田新幹線大曲駅スイッチバックをする。めずらしい「新幹線」だ。

大曲駅付近GoogleEarthで作成

秋田駅を出る盛岡行き秋田新幹線は座席が後ろ向きになっている。逆走する。

時刻表を見ると大曲駅では最短2分の停車時間となっている。

大曲駅で座席シートの回転をする余裕がないためだ。

またこの区間秋田新幹線が在来線と並走するので大曲駅から秋田駅間の奥羽線は単線並列になっている。

つまり単線の奥羽線秋田新幹線の線路が設置されている。

大曲駅秋田駅間は約50kmあるので、途中峰吉川駅と神宮寺駅間は秋田新幹線の列車を離合させるため、奥羽線側に新幹線を走らせている。

つまり狭軌奥羽線標準軌の新幹線を走らせるためこの間は三線軌条となっている。

 

日本では珍しい三線軌

150周年記念きっぷ 三線軌条・秋田新幹線奥羽線

疑問が湧いた。

三線軌条では車両の中心がずれるので駅ホームとの間はどうなっているのだろう?

調べると三線軌区間内では新幹線こまちは駅に停まらないので、駅ホームは在来線のみを考えればよい。

奥羽線を走るこまちは、車体寸法を在来線の車両限界および建築限界に合わせたミニ新幹線、つまり車両在来線車両と同じ断面積(幅2945mm)となっている。

そして三線軌条で在来線列車が停まる駅は通常通り共用レール側にホームがある。

在来線車両は車輪と車体端の間は939mm、同じくこまちは755mm。

結局差引184mmだけこまちはホームから離れる。

鉄道ジャーナル「新幹線大集合」より編集


また下図のようにこまちの車体では東北新幹線区間の駅では240mm間が空く。

そのためこまちには駅の乗降用に折りたたみステップが用意されている。

秋田駅12時4分着。42分待ち合わせなので駅そばで昼食。

秋田駅構内 羽越線車両

窓の外にキヤ195系が停まっていた。レール交換用の車両らしい。

https://www.jreast.co.jp/press/2017/20170902.pdf

鉄道開業150周年 東北完乗の旅 その9 へ進む

 

鉄道開業150周年 東北完乗の旅 その7 付録:仙台おすすめ鮨 に戻る

 

祝鉄道開業150周年2020-22年発表 3年間のJR各社の決算比較

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/greengreengrass/20220518/20220518111756.png

各社2020-22年発表決算
  • JR北海道 
    2020年3月発表決算
    運輸収入「875億円」:赤字「▲521億円
    2021年3月発表決算
    運輸収入「510億円」58.3%:赤字「▲814億円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「552億円」108.2%:赤字「▲763億円
  • JR四国
    2020年3月発表決算
    運輸収入「225億円」:赤字「▲136億円
    2021年3月発表決算
    運輸収入「119億円」52.9%:赤字「▲258億円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「132億円」110.9%:赤字「▲225億円
  • JR東海
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1兆4222億円」:鉄道部門利益額「6167億3300万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「5274億円」37.1%:鉄道部門利益額「▲1819億9600万円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「7113億円」37.1%:鉄道部門利益額「▲76億7500万円
  • JR東日本
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1兆9692億円」:鉄道部門利益額「2540億9500万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「1兆0906億円」55.3%:鉄道部門利益額「▲5146億6500万円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「1兆2547億円」48.5%:鉄道部門利益額「▲2537億8300万円
  • JR西日本
    2020年3月発表決算
    運輸収入「9318億円」:鉄道部門利益額「1054億1200万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「4807億円」51.6%:鉄道部門利益額「▲2476億3400万円
    2022年3月発表決算
    運輸収入「5513億円」114.7%:鉄道部門利益額「▲1404億9600万円
  • JR九州
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1652億円」:鉄道部門利益額「200億8900万円」
    2021年3月発表決算
    運輸収入「897億円」54.3%:鉄道部門利益額「▲366億1000万円」
    2022年3月発表決算
    運輸収入「1029億円」114.7%:鉄道部門利益額「▲220億4700万円
  • JR貨物
    2020年3月発表決算
    運輸収入「1429億円」:鉄道部門利益額「85億500万円」
    JR貨物
    2021年3月発表決算
    運輸収入「1502億円」105.1%:鉄道部門利益額「75億3400万円」
    2022年3月発表決算
    運輸収入「1513億円」100.7%:鉄道部門利益額「▲4億100万円
  • 2020年7社
    運輸収入合計 4兆7680億37百万円
  • 2021年7社
    運輸収入合計 2兆4147億65百万円 50.6%
    営業損益合計 ▲1兆805億72百万円
  • 2022年7社
    運輸収入合計 2兆8401億66百万円 117.6%
    営業損益合計 ▲5232億65百万円