東北の未踏路線リベンジ 6
東北未踏路線は大変奥が深い。
前回12月は豪雪の影響で八戸駅止まりで、青い森鉄道は動かず、大湊線が踏破できなかった。
そこで春になれば雪もなく未踏路線を踏破できるだろうとリベンジに出かけた。
その5回目
前回までに軽井沢から仙台、そして秋田と予定を大幅に変更して回ってきた。
今回は直前に起こった地震の影響で初日から仙台までは常磐線が不通となる等大幅に変更となった。
そして新潟までやってきた。
軽井沢 東北未踏路線リベンジの旅 2
仙台・一ノ関 東北未踏路線リベンジの旅 3
*
寿司は富山湾寿司が一番
新潟は三度目。日本海側は寿司の美味いところが多い。
そこでホテルから歩いて行ける佐渡寿司 弁慶というところに行った。
当日は日曜日とあってか夕方6時で列ができていた。
歩いて来たこともあり待ち時間があっても他店をまわる気はなかったが、順番待ちで入力すると、「1時間50分待ち」と出た。
往々にしてこの時間は早くなるのではと予感もしたので待合でまった。
この店のシステムはスマホでも予約がとれるようで、時間になると店前の行列以外に客が来る。
そして椅子に座れたのは結局2時間ほど後だった。
座れたカウンターの数組よこで若い男性二人が結構盛んに酒を酌み交わしていた。
その声が気になり始めた。ん、結構大きくなってきたぞ、この時世少しは慎めよ、
なんて考えているとますます気になって仕方がない。
私の横の客もうるさく感じたのかそそくさと出て行った。
結局支払い時に店員にひとこと「隣の客が騒さかった」と苦情をいって出た。
そんなこんなもありやはり寿司は 富山湾寿司 が一番だ。
(と思う)
日本海ひすいライン
帰路に着く。
季節は3月。この時期は残雪の北アルプスということで新潟駅から糸魚川駅経由大糸線を目指す。
帰宅が遅くならない時間と考え、今日は新潟駅から直江津駅までは特急しらゆき
青春18きっぷ
直江津駅からはえちごトキめき鉄道となるのでこの路線は青春18きっぷを使えない。
ホームにはワンマンカーが入ってきた。折り返し1634Dとなり糸魚川を目指す。
祝日であったからか列車はほぼ満員。座れなかった。
この旧北陸線には頚城(くびき)トンネル11.353mがある。結構長い。
その頚城トンネルの手前に名立駅がある。そこで一人の乗客が降りた。
上で書いたようにこの路線では青春18きっぷは使えない。
下車したのは中年のおじさんで、青春18きっぷを持っていたらしい。
ワンマンカーから運転手が降り切符についてやり取りしている。
しばらくして納得したのかおじさんは現金で支払った。
その間数分ほど。少し時間に遅れたのだろう、ワンマンカーは頚城トンネルを轟音と共に遅れを取り戻そうと急いで走った。
頚城トンネルには入って4分ほどでトンネルの中の駅、筒石駅(参照)に着く。
ワンマンカーは飛ばし過ぎていたこともあり駅ホームを行き過ぎた。
簡単には戻れない距離だったのだろう、運転手は指令室に連絡を入れ状況を説明したようだ。
それからまた数分してワンマンカーはバックした。
このような事情で列車は遅れ糸魚川駅着は10分遅れますと車内にアナウンスが流れた。
下表のように糸魚川駅の待ち時間は3分なので、
「大糸線にお乗り換えのお客様JR西日本に乗車できるよう連絡をしています」
と案内は流れた。
(参照 筒石駅 - Wikipedia )
新潟駅から糸魚川駅経由松本駅 | |||||
駅 滞在 時間 |
新 潟 |
直 江 津 22 |
糸 魚 川 3 |
南 小 谷 28 |
松 本 26 |
路線 | 信越線 | ||||
大糸線 | |||||
青春18きっぷ | NG | OK | |||
7時 | 38 | 特急 しらゆき |
|||
8時 | 1h 45 |
||||
9時 | 23 | ||||
45 | 1634 D |
||||
10時 | 43 | 28 | |||
31 | 428 D |
||||
11時 | 1h 04 |
35 | |||
12時 | 03 | 5338 M |
|||
13時 | 1h 59 |
||||
14時 | 02 | ||||
区間 km |
136.3 | 35.3 | |||
38.8 | 70.1 | ||||
所要 時間 |
1h45 | 1h04 | |||
43 | 1h59 | ||||
時速 km |
77.9 | 33.1 | |||
54.1 | 35.3 | ||||
停車 駅数 |
8 | 8 | |||
9 | 31 | ||||
駅間 時間 |
13'8 | 8'00 | |||
4'46 | 3'49 |
糸魚川駅到着後、4番ホームにJR西日本のキハ120が待っていた。
件の運転手も駅ホームに立ち大糸線への乗換客をお急ぎくださいと急がせた。
結局大糸線乗換は乗車券を見せるわけでもなくそのままスルーとなった。
*
酷道148号とJR大糸線
大糸線は姫川に沿って南下する。この日はこの列車も満員。もっぱら移動しながら写真を撮っていた。
ここはフォッサマグナ(糸魚川ー静岡構造線)により日本列島が大きく歪んでいるところ。
その構造から起こる断層でこの地域を走る国道148号線とJR大糸線は大きな崩落による被害を被ってきた。
特に国道148号線は「酷道」とも形容されるらしい。大糸線から見ると道路には崩落除けの覆いが作られている。
この崩落除けは「シェッド」といわれるもので、長さも相当長い。後で調べると5.8kmになるらしい。
JR大糸線でも35kmほどを1時間かけて上る。
南小谷駅までくるとJR東日本のエリアで電化路線となる。そしてここには千葉から特急あずさがやってくる。
*
春先でも残る、車窓からみたアルプスの雪景色は大変美しい。
冬のシーズンだけこの景色を眺めながら過ごしたい気にさせる。
この時期だからか少し雪が少ない。
下は2020年12月
2年前は車掌が3人も乗車していた。そしてその中の一人が絶景ポイントを教えてくれた。
今回列車もそのポイントでは少し速度を落としていたようだった。
前回も今回も大糸線では車内検札があった。調べるとこの路線は検札がよく行われる区間らしい。なぜだろう。
*
松本駅からの列車も満員で座っていると横に孫を連れた女性が相席となった。
聞くとこの人は凄い人で、百名山を登ったそうだ。
最近でこそ心配になり大学生の孫が一緒に登ってくれる、といっていたが若いころから一人で100の頂を目指したそうだ。
中津川までの道中恵那山の横を通りながらここにも登ったと話していた。
松本駅から名古屋駅経由京都駅 | |||||
駅 滞在 時間 |
松 本 26 |
中 津 川 17 |
名 古 屋 6 |
米 原 28 |
京 都 |
路線 | 信越中央線 | 東海道新幹線 | |||
東海道線 | |||||
青春18きっぷ | OK | NG | |||
14時 | 28 | 1832 M |
|||
15時 |
2h |
||||
16時 | |||||
17時 | 18 | ||||
35 | 2748 M |
||||
18時 | 1h 22 |
57 | |||
19時 | 00 | 5351 F |
|||
20時 | 1h 09 |
09 | |||
35 | ひかり 655 |
||||
21 | 56 | ||||
区間 km |
108.2 | 79.9 | |||
79.9 | 67.7 | ||||
所要 時間 |
2h50 | 1h09 | |||
1h22 | 21 | ||||
時速 km |
38.2 | 69.5 | |||
58.5 | 193.4 | ||||
停車 駅数 |
24 | 11 | |||
15 | 1 | ||||
駅間 時間 |
7'05 | 6'16 | |||
5'28 | 21’ |
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今回は地震や思わぬ雪で運行が大いに妨げられた。
最後は名古屋駅からの快速が踏切遮断機が折れていたということで遅れた。
20時9分米原駅着の予定だったが10分ほど遅れるという。
次の列車は米原駅発が20時14分の予定だ。
車内アナウンスでJR西日本に連絡をしています、と流れた。
淡い期待を持っていたが、大垣を過ぎ米原に近づいたころ、「接続は出来ません。次の列車までお待ちください」とのことだった。
以前はJR西日本の列車が遅れたことでJR東海の接続列車に乗車できなかったことがあるが、この各社の連携はぜひ考えられないものかと思う。
米原駅からは新幹線に乗車。21分だった。
終り
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