2021-08-24 1872(明治5)年 品川の鉄道築堤再出土 続報 鉄道 文化審議会答申 一部保存に決定 「高輪築堤」文化審議会答申1872年に日本初の鉄道が新橋―横浜間で開通した際、海上に線路を敷くために造られた「高輪築堤」(東京都港区)の遺構の一部が史跡に指定される見通しになった。 文化審議会が8月23日、明治日本の文明開化を象徴しているとして、同じ鉄道開業時の史跡「旧新橋停車場跡」(同区)に追加指定し、 一体の史跡とするよう文部科学相に答申した。 高輪築堤は海の浅瀬に盛り土をして石垣で固めた堤。現在のJR田町駅付近から品川駅付近まで約2・7キロにわたって築かれた。 JR東日本は一帯で再開発を進めており、2019年に石垣の一部が見つかったのを機に、計約800メートルの遺構が確認された。 文化審議会の分科会は今年3月、諮問される前の段階ながら、「(一部は)国の史跡として指定するに値する」として現地保存を求める異例の意見表明を行った。 JR東は4月、一部を現地保存し、ほかは移築や記録にとどめて撤去する結論を出した。 当時の漁師らの舟が堤をくぐり抜けて沖に出られるように設けられた橋梁(きょうりょう)部分などを含む計約120メートルが史跡に指定される見通し。 * これに先立ちJR東日本は一部現地保存の下記方針を発表していた。 JR東日本 2021年4月JR東は、出土した遺構周辺で超高層ビルの建設を計画している。再開発の区域は1~6街区があるが、歴史的価値が高いとされる「第七橋梁」部分を含む約80メートルなどを中心に、2・3街区の遺構の一部を現地保存し、一般公開を予定。それ以外の約700メートルは記録にとどめて撤去などする方針。4街区の日本初とみられる信号機の土台部を含む約30メートルは、再開発区域内に移築保存する。 * これによって「高輪築堤」は一部であるが特徴的な部分が現地で保存されることとなった。 2020・21年発表JR各社の決算比較 各社2021年運輸収入数字後は2020年比 JR北海道 2020年3月発表決算運輸収入「875億円」:赤字「▲521億円」2021年3月発表決算運輸収入「510億円」58.3%:赤字「▲814億円」 JR四国2020年3月発表決算運輸収入「260億円」:赤字「▲136億円」2021年3月発表決算運輸収入「146億円」56.2%:赤字「▲231億円」 JR東海2020年3月発表決算運輸収入「1兆4222億円」:鉄道部門利益額「6167億3300万円」 2021年3月発表決算運輸収入「5274億円」37.1%:鉄道部門利益額「▲1819億9600万円」 JR東日本2020年3月発表決算運輸収入「1兆9692億円」:鉄道部門利益額「2540億9500万円」2021年3月発表決算運輸収入「9543億円」48.5%:鉄道部門利益額「▲6508億2700万円」 JR西日本2020年3月発表決算運輸収入「9318億円」:鉄道部門利益額「1054億1200万円」2021年3月発表決算運輸収入「4807億円」51.6%:鉄道部門利益額「▲2476億3400万円」 JR九州2020年3月発表決算運輸収入「1652億円」:鉄道部門利益額「200億8900万円」2021年3月発表決算運輸収入「897億円」54.3%:鉄道部門利益額「▲366億1000万円」 JR貨物2020年3月発表決算運輸収入「1429億円」:鉄道部門利益額「85億500万円」JR貨物2021年3月発表決算運輸収入「1336億円」93.5%:鉄道部門利益額「▲90億6400万円」 2020年7社運輸収入合計 4兆7680億37百万円 2021年7社運輸収入合計 2兆2515億28百万円 47.2%営業損益合計 ▲1兆2306億25百万円