紙つぶて 細く永く

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混迷の国

一寸先は闇なんてことがよく起きる国、いや世界がそうなっているのかもしれない。
なにしろ、トランプが世界最強の権力者になるぐらいだから・・
 トランプといえば、6年前に彼がテレビ番組の司会者だったころ、彼は当時のオバマ大統領の出生地に疑念を抱く急先鋒だった。
 そもそもアメリカ合州国大統領には、自国領土内での出生者でないとその資格がない。
 当時トランプは「オバマ氏のケニアにいる祖母は、彼がケニアで生まれたといっている」と主張していた。そういった手法でトランプは反オバマ層での支持を拡大した。
 そんな中オバマは、2011年4月30日招待されたホワイトハウスの記者協会主催のパーティで、同じく参加していたトランプの前で、皮肉たっぷりと彼をこき下ろした。
 まず登場前、全員の前のスクリーン一面ににオバマ自身の出生証明書を映し出した、そして登場するや、「この出生証明書問題を一段落できたことを誰よりも幸せに思っているのはトランプだ。これで彼はほかの重要な問題に集中できる。たとえば、われわれが月面着陸を偽装(フェイク)していたとか」
 もちろん会場内は大爆笑。ひとりトランプだけは苦虫をかみつぶしていた。
その時に会場にいた尾形聡彦は書いている、

乱流のホワイトハウス-尾形聡彦-岩波書店この日オバマは18分間のスピーチで、実に2分半以上にわたって、トランプをからかい続けた。それは出生地疑惑というフェイク・ニュースで攻撃されてきたオバマによる、トランプへの復讐のように見えた。侮蔑され続けたトランプはその時、口を閉じたまま両端を上げる愛想笑いのような笑顔をみせてはいた。1500人を超える参加者たちから笑われ続けたトランプはやや気の毒にも思えた。
オバマはさらに、トランプはホワイトハウスに変化をもたらしてくれるだろうといいながら、ホワイトハウスが「トランプ・ホワイトハウス・リゾート&カジノ」になってしまうイラストを映し出した

トランプが「大統領選にでよう。そしてみんなに見せつけてやる」と大統領選にでる決意をしたのはこれが原因だといわれている。当然メディアも「見せつけてやる」対象に入っているのだ。

 


怖い話だ。
そういえば政治家という人たちにはこの種の話が大変似合うように思える。一種そのような性格がないととてもやってられない職業なのだろう。
 岸信介田中角栄小泉純一郎小沢一郎野中広務、もちろん小池百合子安倍晋三あと有象無象etc

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話はかわって、今年は明治維新から150年そして同じく資本論刊行から150年となる。150年後に語られ批評されることを考えると現在の混迷はいかなる価値があるのかなあ。
 日本に小選挙区制が本格的に導入されてから二十数年、いまだにわれわれの選良は成長していないという印象を受ける。たぶんこのようにいい加減な立法府であってもかろうじて国家経営が出来ているのは、質の高い行政官僚よることが大なのだろう。
 まあそれも最近「歪められる」ことが多いが・・。

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」