紙つぶて 細く永く

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車の来ない赤信号であなたはどうするか

勤めていた職場近くの交差点は学生の自転車が多かった。職場上司は京都の北京といっていた。とくに授業の入れ替え時間等にはそれこそクモの子を散らすように自転車が右往左往したもの。
そこへ無謀にも、京都市の「自転車マナー向上隊」(私の独自命名)が現れた。交差点四隅に立ち主に自転車に向かって「イヤホーンを付けて運転しない」「左側通行しましょう」などと広報する。とくにいただけないのは「自転車は歩行者の邪魔にならないよう(横断歩道端に設けられた狭い)自転車通行帯を通りましょう」という広報だ。大量の自転車があの狭い通行帯を物理的にいっても通れるわけがない。最近のおとなしい学生のことだからいわれれば仕方なく順守する。しかし向上隊が引き上げればもとの木阿弥。結果、月の内向上隊がやってくる1-2日は肘をすり合わせるように無理やり通行帯を走るが、こない日は悠然と横断歩道を走っている。わたしの知る限りでは事故もない。狭い通行帯を肘すり合わせて乗る場合と、歩行者に当然配慮しながら広く乗る場合とどちらが事故になる確率が高いか、これが問題なのである。
このような効果のない無駄な施策にも税金が使われている。財政の問題でもある。
(市の雇用対策面から整備された「向上隊」と思われる)

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記者が訪れた。国道と府道が交わり、梅田やなんばへのアクセスも良く、交通量が多い。

 通勤・通学で急いでいるのか、数えてみると、一つの横断歩道で1時間に15台ほどが信号無視をしていた。一度に3台の自転車が赤信号の交差点を平然と突っ切る場面もみられた。

 週末27日の夕方には、横断歩道の角に警察官2人が立っていたが、信号無視に何度も出くわした。信号が赤に変わった瞬間、自転車で道路を突っ切る男性に警察官が駆け寄る。「危ないんでダメですよ」。記者が男性に話しかけると「車が来ていなかったんで」と平然と語り、去った。幼児を後ろに乗せた別の男性は、停止せずに赤信号の交差点へ。トラックに当たりそうになり、左に大きく傾いて足をつき、引き返した。


この記事でふと思ったが、上記の自転車マナー向上隊は私が横断歩道を渡るときに「斜め横断はやめましょう」と指摘された。つまり横断歩道は書かれている表示からはみ出ることなく、道路に直角にわたりましょう、ということらしい。(当然その指示の正統性について尋ねたし正しく説明できない苦情を言った。向上隊の人には苦情の多いおっさんだなと思われている)
京都大学の著名な先生が研究者の卵に向かっての講演で、「車が来ないのに赤信号で待っているような人間になってほしくない」ということを云われたがまったく同感だ。幼稚園児や小学生のいるところではさすがに自粛するがそのような状況でない場面では、交通安全とは交通法規順守が目的なのではなく、無事故に過ごすことが目的である。それにかなうなら車が来ない赤信号で青信号まで待っている必要はない・・

 

 

REMEMBER3.11

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