紙つぶて 細く永く

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機は熟しすぎた

ここのところ盛り上がりを見せる、「アベ政治を許さない」
しかし、遅きに失した。敏感な識者はすでに昨年の総選挙時に「このままでゆくと安倍独裁政治がはじまる」と指摘していた。その時点で各自が熟考し投票をするべきであった。
自民党は党の成り立ちから、「憲法改正」の論陣を張ることは自明の理であるが、問題はコバンザメ商法(政法?)の公明党である。一応旧来から「平和の党」を標榜しているが、その衣の下には鎧を着ていたのである。
わが地でも創価学会の会員の方が多く?いる(周囲2、3軒で毎週日曜日と水曜日に早朝から法華経を唱和している)そして選挙の時には玄関横に必ず公明党のポスターが貼られる。これにも公明党が掲げている政治・布教の分離という原則から大いに疑問と感ずるところであるが・・。
昨年総選挙の標語は「政治の安定こそ希望」「いまこそ軽減税率実現へ」だった。しかし「平和の党」から現在のように(アメリカのためには)戦争も辞さないというスタイルへ変えるのなら、これは選挙民を欺くためのようなポスターではないか。
少なくとも「今こそ外交に戦力を」などとするべきであった。(これじゃ「幸福実現党」か)
しかし、それが「日本の将来を考える」政治家の立候補に際してとるべき姿ではないだろうか。ねえ山口君

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むかし、各種選挙に文字通り選挙が終われば泡のように消えてしまう泡沫候補が立候補していた。最過激な候補者を覆い隠す役割を担っていた。つまり選挙に立候補した人間の中でまず当選圏内にいる候補が3名いたとする、その政策・主張に順に濃淡があり、とくに外交・自衛隊に関する主張では自民党候補Bが最もタカ派寄りであった場合、その自民党候補より強く過激なスローガンを掲げ最後にAが立候補をする。結果A・B・C・D4人の候補の中で自民党の候補Bをより中道に見せるのである。
しかし、現在では公明党もなかなか策士である。自民党とともに政権を担い、自民党が実施しようとする不安な政策には「わが党」がついているので必ずブレーキをかけます・・と安心を訴えた。堂々とマッチポンプ役割を宣言したのである。
しかし、強力に燃え上がるアベ軍事法案にはポンプも効かなかったと見える。その自民党はその数からも、もはや公明党なしで十分政権を担える多数を得たのである。このような情勢で、「公明党に対しては聞く耳を持たない」事態となってしまった。哀れな末路である。

今になって、国会前や各地で気勢を上げても機は熟しすぎた、あとこの「実」は正にもぎ取られ市場にだされるばかりになっている。自民党公明党の昭和世代が号令をかけ多数の平成世代がイクサに行く世の中になるのだろう。



 

REMEMBER3.11