日本人として東北を思いやらねばならない
同じ列島に住むものとして
同じ市民としての苦しみを解らねばならない
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苦難だけを東北に負わせていいのか
苦難はかれらに押しやり、自分たちは満足な生活を過ごしていいのか
苦難とセシウムとを避け
今までの生活を守れといえるのか
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東北から次男三男を呼び寄せたのは誰か
セシウムを避け電力を甘受していたのは誰か
甘受していた東京電力から
IHといわれてエネルギーを買っていたのはだれか
帰宅の足が奪われたといって
タクシーを求め、大枚をはたいて帰宅したのはだれか
自らの先祖を守るために
他人の先祖を押しやるのはだれか
身内の子孫をまもるため
通学路の放射線を放置するよう求めるのはだれか
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いままでの政策を放棄し
己が政策の結果を糾弾するのはだれか
それに協力しグルになるのはだれか
一致しわが陣営にまず強い補償を求めるのはだれか
この混迷を機に憲法改正をも目論むのはだれか
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口を紡ぐのはだれか
「村」とよばれ究明を忘れたのはだれか
8月15日をさかいに神国万歳から米国万歳に変わったように
「危険でした」と告げるのはだれか
「記者も被災者でした」と記事にする神経はいかがか
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鳥は謳い
花は実を結び
日々秋は深まり行く
遠く被災地にも
原発にも
九州にも等しく季節は移ろい変わり行く
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「ユーフェミズム」(表現を和らげてほしい)
「敗戦」を「終戦」、「占領軍」を「進駐軍」、「米国追随」を「日米協力」、
「侵略」を「侵攻」さらに「進出」、「検閲」を「検定」
「スリーマイルズ島原発の事故は、原子力発電がもつ危険性を明らかにし・・」を
「安全運転に対し多くの教訓を与えた」
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フクシマは初期から勇気ある50人を初め対策部署により適切な対応がとられ、
東京電力も自らの資産や年金をなげうって復旧にあたり、技術立国日本として原子力村といわれた
最強の技術陣がここぞとばかりに、「事故機材一式」を穴に埋め、国民の批判もなんのその
無事終息を見た。
やがて原子力立国となった日本は世界中に「原発」を輸出し前にもまして大いに繁栄を甘受
会社員は全員タクシーで帰宅できる、通勤手当が支給されることとなり
子孫がいなくなった状況下、夫婦二人にしては広すぎる4LDKで富士山を眺めるのであった。
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岩井俊二サイト
http://iwaiff.com/201110/jp/friends/friends_after_311_movie_koide.html