「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」
石川啄木
ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ
振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
走りだせば 間に合うだろう
かざり荷物を ふり捨てて
街に 街に挨拶を
振り向けば ドアは閉まる
「中島みゆき」-ホームにて-
「友がみな我よりえらく見ゆる日よ花を買い来て妻としたしむ」
石川啄木
世界じゅうがだれもかも偉い奴に思えてきて
まるで自分ひとりだけがいらないような気がする時
突然おまえから電話がくる 突然おまえから電話がくる
あのぅ、そばでもくわないかあ、ってね
「中島みゆき」-蕎麦屋-
時代は変わる