紙つぶて 細く永く

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若き同志たちへ

修学旅行で京都に来ている諸君へ
先人の残した伝統あふれる都を十分堪能されることを祈念します。
君たちが君たちの親、祖父母さらに先祖が慈しみ育てた故郷の町を愛するように日本の誇れる都市京都を愛してください。
あなたたち一人ひとりが自然のなかから、生まれたのではなく永くたどれば
幾多の先祖がいてこその「あなたの生」です。
その先祖の中で、一人でも欠けていれば、悲しいことにあなたは生まれなかったのです。
学校で学ぶことも出来なければ、親しい友とも会えなかったのです。
このように考えれば、他人といえども修学旅行中の目の前にいる老人はひょっとしてあなたの先祖になったかもしれないのです。年長者を大事にしなければいけません。
また、活力あるあなたたち中学生と、多くの仕事を成し遂げこの素晴らしい社会の建設に尽力されたが今は体力もおち、バネが無くバスの動きにも不安定なお年寄りどちらが席に座るべきでしょう。
この世の中には「正義」というものが(最近悲しいことに存在が薄くなりましたが)あるのです。一人ひとりが正義を行わなければ「よい社会」は築けないのです。
中学生がバスの中で空いていても椅子に座る必要は全くないと考えます。
十分な体力と、研ぎ澄まされたバランス感覚、そしてこれから養うべき肉体があるのです。いま楽をして人生を投げ出してはいけません。
君たちの一人ひとりが、先生たちから教養を学び、映画たそがれ清兵衛のように武士道精神を発揮し立派な市井人として生きられることを望みます。
(ぜひ一度「たそがれ清兵衛」を見てください)