データ取得の方法
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で変則的な乗りつぶし地図作成を始めた。
しかし実用となるには少し小細工が必要となる。データ取得については、Googleサイトの既存路線データによって、希望する乗りつぶし区間のデータが取れないことがある。
例えば、浜松駅-静岡駅間のデータは東海道新幹線と道路の路線データしか出てこない。在来線のデータ取得ができない。そこで、このような場合は浜松駅-焼津駅間と焼津駅-静岡駅間2つのルートに分けて取得する。(短いルートを取得することが重要。オーバーした区間をとった場合は色分けの時に分割できなくなるので注意)
まずGoogleEarthのデータはkmzファイルとなる。加工するにはこれをshpファイルに変更する。
上図のようにQGISに読み込むとLineStringという名のレイヤーができる。これをshpファイルに変換する。変換するLineStringファイルの上で右クリック。すると以下が開くので
「名前を付けて保存」を選択、次の画面で
「形式」をESRIshapeファイルを選択、「ブラウズ」をクリックし名前を付けて希望のフォルダに保存する。
これを繰り返し希望の全行程をダウンロードする。
結合で希望のshpファイル作成
希望のデータファイルがそろったら、一行程ごとにshpファイルを作成する。乗りつぶし地図の場合は一日あたりで乗車した複数の列車となる。
その方法
「ベクタ」「データメネジメントツール」「複数のシェープファイルを1つに結合する」と進む。
次の画面でフォルダの「レイヤによって選択する」にチェックを入れると一つのフォルダにあるファイルを複数選択できる。
今回は一日で行った京都から東京の路線乗りつぶしなので、上記にある11ファイルを選択した。
そして「開く」をクリック。その結果以下ファイルが作成できた。
このレイヤー属性テーブルを開くと10行のデータが確認できる。そこで属性テーブルの編集から、先頭にある「Name」欄を書き換えた。
この時に注意が必要
上図のように(Name変更前に)変更する行を選択し、QGIS上で確認をする。その行の上で右クリックすると下図が開くので、「地物のズーム」をクリックするとレイヤーのその部分の色が変わる。
そのあとここでは以下のように
その路線の駅間名に変更した。
スタイル決定
そしてスタイルの決定で乗った列車単位で路線の色を変える。
レイヤーのプロパティを開き「スタイル」画面で上部「共通シンボル」を「ルールに基づいた」に変更しウィンドウ下部のプラスマークをクリック
ルールプロパティ画面でラベルを決定し、フィルター欄の右横「・・・」をクリック
式ビルダー画面で、右ウィンドウの「フィールドと値」を選択し、「Name」をダブルクリック左側ウィンドウに「 "Name" = 'kyoto-maibara'」と属性テーブルのName欄と同じものを式に書き込む。
そしてスタイルをそれぞれ決めてやれば完成。
今回の場合浜松-静岡間、静岡-熱海間、熱海-横浜間に複数あるNameの色を同じにすることで1乗車とみなせる。
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REMEMBER3.11