紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は旧Blog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

五新線

先日の紀勢線巡りで、興味を持った五新線(五條ー新宮鉄道路線計画)を少し調べた。
五新線の計画当初(1937年)の通過市町村名は奈良県五条町-南宇智村-賀名生(あのう)村-宗檜(むねひ)村-大塔村-十津川村近辺 であった。

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1939年4月の奈良県市町村地図 

市町村変遷パラパラ地図

(時代とともに変遷している市町村地図を作成している。このようなサイトを個人的に作成し開設している。すごい)

そして1980年五新線の計画が断念されたことで、建設工事が進んでいた市町村、その当時までの市町村合併で通過自治体は3市町村、五條市、西吉野村、大塔村となっていた、に日本鉄道建設公団からその資産や各種資料が移管されたと聞いた。
現在はその3市村が合併し最終的に五條市となっているので、五條市管財課に設計ルート図が残っていないかお尋ねした。その結果残念ながらルート図等残っていないと丁寧に返事をいただいた。
そこで「鉄道未成線を歩く」森口誠之-JTB-を参考に下記ルートを作成した。天辻トンネル出口からは推定ルート。
(そのうち黄色部分はGoogleEartthによる衛星写真に痕跡が見えている)

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(国土数値情報を元にBlog主が加工)地図ループ部分修正

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黄色い部分が衛星写真で見える五新線跡。青い線が「立川渡トンネル」2140m(未完成?)と「天辻トンエル」約5kmこちらはすでに貫通していた。参照

http://sironeko.aa0.netvolante.jp/ThreadBBS/test/filesend.aspx?bbs=train&key=49180

赤丸が天辻トンエル出口。国道168号線に接している。地図ループ部分修正

 


この五新線ルートを眺め、日本全体の鉄道路線図から推定すると、下記図の赤い印五條新宮間は全国でも北海道鉄道過疎地に匹敵する鉄道空白地になる。

f:id:greengreengrass:20170909120711p:plain(国土数値情報を元にBlog主が加工)

現在この間の交通改良を目指し、鉄道ではなく五條新宮道路計画が開始されている。
 数十年前に南紀へ仕事に行く機会が何度かあったが、奈良から南紀というのはなかなか困難な道で、当時は途中で車の離合もままならない道であった。
 1988年五條新宮間の道路改良工事がスタートした。今から思えば、私が何回か通っていたころから改良工事が始まっていたことになる。そして五新線の工事が断念されたことに伴って工事にもさらに力が入ったのではないか。
 しかし紀伊山地は難所である。2013年現在でも総延長130kmのうち10%ほど(14.8km)が完成したに過ぎない。

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