7月31日に愛宕神社へお参りすると、千回お参りのご利益があるという。そこでこの日に愛宕山に登山する、すなわち神社へお参りすることを「千日参り」という。京都の人はこの日によく愛宕山に登る。
ただし「正式な参拝」というのがあり、7月31日午後6時から8月1日午前5時ころの間に登ることらしい。
だけど午前中に登った。
平日であるにも関わらず、すでに午前中でも、いつもの何倍もの人が参拝に登っていた。参道となる登山道には老若男女、正確に云うと多くの老人と少しの若者が山頂めざし歩いていた。特に若いお父さんが、まだ歩けるようになったばかりの子を抱えるように一心に登ってゆく様子に愛宕信仰の一端がのぞく。
上りと下り行き交うごとに「お登りやす」という言葉が交わされる。この31日以外ではほとんど交わすことはない。中には「おあがりやす」や「お疲れやす」ということばも飛び交う。しかしこれは本来、「ようお登りになりやす(よくお登りになりました)」という言葉の略と考えられるので、「お登りやす」が正しいのかもしれない。
愛宕信仰は「お伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」と京都の人は愛宕山に親しみを抱いていたのだ。
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ツツジ尾根登山道という道がある。保津峡駅からすぐのところに登り口があると聞いていたのだが、ずっと不明だった。今回下記GPSによるルート記録を参考にし辿ってみた。
登山ルート : ツツジ尾根〜愛宕神社〜農林道〜水尾 - ヤマレコ
よく探すとかろうじて人の歩ける道が開けていた。
保津峡駅の赤い橋からひとカーブのところだった。
取り付いてすぐに急登があるが全体に長くなだらかな登りだった。携帯電話によるGPSログを採ったのでそのログからGISに落とし込んだ。下記中央の赤い線がそのログ。
そしてGPS標高を作成
この標高で測ると登山道入り口から愛宕神社まで153mから892mまでであった。
GoogleEarthで作成したがさすがにQGISよりはユーザーインターフェイスがやさしい。
下山時にカナカナセミが鳴いていた。
REMEMBER3.11
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