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ならば『土人』と呼べますか

その認識に誰しもが驚いたであろうが、そのあまりの無知にも驚いた。
というのもかって以下のような騒ぎが国会であったからだ。
今から20年前に国会で「土人」という言葉について騒がれたことがあた。アイヌ民族を対象にした「北海道旧土人保護法」という法律がありが1997年に廃止された。
たしか廃止のいきさつはその法律用語「保護する」云々という名目での差別内容もさることながら、法律の名称にある「旧土人」そのものが差別ではないかということであった。
当時それを問われた自民党の厚生相は「差別的な響き」だと認め、「現在の社会通念に照らして適当ではない」と明快に答えていた。その結果「北海道旧土人保護法」は廃止された。
今回も同じ内閣の一員である金田法務大臣が先月の参議院法務委員会で差別用語にあたるという認識を示しており、政府内で見解が分かれている。

現在差別用語とされるものであったとしても、過去には流布していたものが歴史的にはたくさん事例がございます。そういう意味におきましても、土人であると言うことが差別であるというふうには、私は個人的に断定はできませんと、この事を強調しておきたいと思います

と述べてかれはしきりと弁明に努めているようだ。
これも文法としておかしい。
「現在差別用語とされるものであったとしても過去には流布していた」
これはつまり差別用語であることを認めている。
「そういう意味におきましても、土人であると言うことが差別であるというふうには、私は個人的に断定はできません」
ここでは否定している。
前段では「現在差別用語とされるもの」と定義しているのだ。困ったもんだ。

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彼の経歴を見てみる。

1996年の第41回衆議院議員総選挙に和歌山2区から新進党公認で立候補したが落選。1998年、第18回参議院議員通常選挙自由党公認で和歌山県選挙区から出馬する。このとき二階俊博の陣頭指揮のもとで選挙活動を行い、自由民主党現職の元法務大臣前田勲男を破り、当時最年少の31歳で初当選。これ以来、二階の庇護の元で生きる「生粋の二階派」となった。Wikipediaより

1997年上記の「旧土人法」の差別意識が国会で問題となったときには、国会議員になるべく議員秘書等で活動していた。まさしく国会の中にいた。しかし残念ながらかれの頭は秘書活動のことで一杯となり議論など聞く余地すらなかったんだ。いやそうではなく彼の頭には知識の集積などないのかもしれない。
名をきちっと書いていなかった、「鶴保庸介」沖縄担当相です。調べると私生活も話題

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豊富な人なんだ。

 

REMEMBER3.11

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