紙つぶて 細く永く

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「すでに2/3議席を超えている」

公明党山口代表は「すでに改憲派議席は2/3議席を超えている」と述べているが、本音が出たのではなかろうか。代議制ではなく議員主義とでもいうべき思考の一端が披瀝された。彼が信奉する数の論理とはそのようなものであろう。
民意を代表しているのはわれわれ議員なのです、市中で騒いでいる人たちが代表しているのではない、とでも言いたいのだろう。数の論理に酔った精神は、数の多さに頼る。したがってどのような形でもいい、強くいうなら当たり障りのない論を持って自民党(端的にいえば安倍晋三)の影響下で議員に成れる可能性が高い、という意識が党にも被選挙者にも芽生えるのだろう。現に私の所属する自治会にも市議から府議になった人物がいるが、私などに「おかげで自民党も数を多くいただきました」と言ってくる。必ずしも「集団的自衛権なんてあまり気にかけない」なんて感じの柔らかい物言いにも、それでも「数が取れる安倍政権」にしがみついている限り、市議から府議やがてはその上にも成れるのだという自信があふれる。
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近年もてはやされる田中角栄であるが彼の頃から数の論理による政党支配がはじまった。田中角栄はある意味では大きなプラスと同時に大きなマイナスを重ね持った人物であった。いまそのプラス面ばかりがもてはやされるが、偉大なマイナス面はどこに行ったか、草葉の筑紫哲也はどのような感想をもつのだろうか。また、立花隆の論評もぜひ聞いてみたいものだ。 仲間だけの政治好き嫌いだけで成り立つ政治、そのような気分に以下の一石を。
[立憲主義] 第1回 山口二郎のムホン会議 ゲスト:長谷部恭男・石川健治 - YouTube

大阪で記者が調べたという記事もあった。阿倍野区で18歳から29歳50人に聞いたそうだ。投票に「行く」と答えたのが25人、「行かない」と答えたのが20人、決めていないが5人。投票権の行使に絶対的な善を主張するメディアに、その結果を見極めて飼いならされない若者が頼もしいのか否か・・
ここでも個のありかたが問われている。

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」