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紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は元のBlog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

報道の自由とことば 何を守るのか

問題 次のAとBの文章を読みおかしいところを指摘しなさい。
A
京都・祇園で車が暴走し、通行人7人が死亡、12人が重軽傷を負った事故から12日で4年。現場の道路はこの日から最高速度が60キロから30キロに変わり、歩行者を守る防護柵や車止めが完成した。春の観光シーズンを迎え、地元商店主らは事故撲滅を願う。
朝日新聞より 大久保貴裕、五月女菜穂 2016年4月12日

B
「(熊本地震では)万全の対策を行っています」
「表現、報道、編集、そうした自由は極めて確保されている」
いずれも菅義偉官房長官

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「A」はいわずもがなであるが、現地は一方通行の狭い道路である。一般市街地生活道路で制限速度が60キロ(=km)なんてところが日本のどこにあるのだ。日本では高速道路ではない一般道の最高速度が60kmだ。件の道路は一般道の最高速度を適用されていたのかい?
(注 一般道の最高速度って時速60キロじゃなかった? | 日刊ゲンダイDIGITAL

まずこのような記事を書く時には当然常識がはたらく。常識に引っかかるはずである。善意に解釈するなら頭脳の中では40とわかっているのだがPCのキーボード操作を誤って4と打つところを間違って6と打ったなんてこともあり得るが、そのようなことならなおのことこの記者は見直しをしないのかという落ち度があるし、その記事を受け取ったデスクがまた記事を「読んで」常識をもって判断できなかった、または記事を詳細に読まずに整理部へ回した。
社会はおのれの非常識度をひけらかす自由を守るのではないし。ましてや事実を間違えて報道する自由を守るのではない。

「B」は
広辞苑によると、万全というのは「すべてに完全で少しも落ち度のないこと」
政府の対策は「完全で少しも落ち度がなく」、しかしそれでも現実には避難所を転々とさせられる被災者がなぜ出てくるのかおおいに疑問だ。
つぎは
「国際NGO「国境なき記者団」による報道の自由度ランキングで日本は、対象の180カ国・地域のうち、前年より順位が11下がって72位だった。10年には11位だったが、年々順位を下げ、14年59位、15年は61位だった。「国境なき記者団」はかねて、取材の方法しだいで記者も処罰されかねない特定秘密法に疑問を呈してきた。14年12月に同法が施行された後、メディアが自主規制に動くのは、「とりわけ(安倍晋三)首相に対してだ」とした。「良い状況」「どちらかと言えば良い」「問題がある」「厳しい」「とても深刻」の5段階では、日本は「問題がある」に位置づけられた」
官房長官はこれに反論したかったのだろうが、反論になっていない。これでは子供の反論だ。黒を白とは言いくるめられない。黒ではないのかという指摘に対する反論は「いや黒ではありません。黒以外のなになにです」というところから入らないと説得力はない。
本来的にことばは怖いのだ。
(久しぶりに「広辞苑」を引いたが、なぜあんなに重いのだろう・・。これも言葉のなせる技であるのだなあ)

 

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」