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紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は元のBlog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

オリヴァー・サックス

音楽

オリヴァー・サックス「音楽嗜好症」を読んでいる。
チラチラ中身を見て「絶対音感」に興味をもったからだ。しかし本書は音楽をどのように解釈すればいいかというハウツー本ではなかった。

知的障害者のマーティンは生まれた時は正常だったが、三歳の時に髄膜炎にかかり手足と声が痙攣するようになり知力と人格にも影響が及んだ。学校でもクラスメートとうまく付き合うことができなくなった。
そのような問題とは別に、彼は音楽に魅了されとても熱心に聴き耳にしたメロディを痙攣する手足と声が許す限り上手に歌ったり、ピアノで弾いたりするようになった。
プロのオペラ歌手だった父にも大いに励まされた。
音楽の能力に加えてマーティンは脅威的な暗記力を身につけていた。重い視力障害を矯正する眼鏡をかけるようになると、熱心に本を読み始め読んだものをすべて憶えた。これは彼の音楽記憶力と同じく聴覚によるものだった。彼は読むものを何でも心の耳で聞いていた。写真のような記憶力を持っているといわれる人がいるようにマーティンには蓄音機のような記憶力があった。
彼は「メサイア」や「クリスマス・オラトリオ」だけでなく2000曲以上のオペラそれにバッハのカンタータをすべて知っていた。
かれが憶えていたのはメロディだけではない、それぞれの楽器が何を演奏するかそれぞれの声が何を歌うかも憶えている。音楽サヴァン(天才)といわれる人たちがいる。
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大脳皮質の制御力や高次の能力を奪った髄膜炎がそれまで埋もれていたサヴァンの力を解き放った。
サヴァンに似た才能が脳損傷、脳卒中、腫瘍、前頭側頭認知症のあと損傷が左側側頭葉に限定されている場合サヴァンのような才能の発現が報告されている。

著者オリバー・サックスはニューヨーク大学医学部神経学教授。映画「レナードの朝」原作者。数週間前、肝臓にがんの転移がいくつもあることがわかった。



 

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