紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は元のBlog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

「記憶に残る風景」 #地元発見伝

「記憶に残る風景」 #地元発見伝
https://www.google.com/maps/preview?q=35.023815%2C135.796769
京都市, 京都府

地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝
http://partner.hatena.ne.jp/jimoto/

クリックするままに「地元発見伝」に参加していた。それは阪神大震災のころの想い出。その当時ハスキー犬を飼っていた。名前は「モモ」血統書付であるがペットショップにいるころ何かの事故で右前足の肉球部分が少し欠けていた。その影響か散歩に行くのが嫌で散歩の時は毎回小屋から引っ張り出していた。
そのモモとよく散歩したのがこのあたり。その当時は人生でも厳しい時であったのでモモを連れながら深く悩んだ。散歩途中で立ち止まり、ふっと振り返り「こっちでいいのと」問いかけるようなしぐさをよくした。散歩に出るときはあれほど嫌がるのにいったん散歩にでると帰りたくないらしい。家の前までくると後ずさりしたものだ。

台所の窓の外に2階へあがる外階段がありその途中、丁度部屋が見渡せるところで腹這いになり中の様子をよく覗っていた。主人家族の動静が気になったんだろう。いや自分(犬)は一人で外にいる、仲間に入れてほしかったのかもしれない。
95年1月16日 震災前日はモモの「動静」も少し違った。落ち着きがなく、上空に群れ飛び「キャー、キャー」という悲鳴に近い鳴き声を上げるカラスが気になったのか、あのおとなしいモモがしきりとウォーンという遠吠えをしていた。
翌朝17日5時46分大きな揺れとともに飛び起きた、ベッドが揺れ食器棚が揺れ中の食器がガシャンガシャンと音を立てていた。とっさにまだ闇の中でクーンクーンと鳴くモモを思い玄関を開けた。モモは一目散に駆け込み少し揺れが残るベッドの下にもぐり怯えていた。
やがて被害の模様が刻々とわかり震源は淡路島、ラジオ放送では「目の前のビルが倒れています」など大きな地震ということが分かった。

モモは雌であった。いちおう血統書付ということもあり近所の犬には(主人のわたしが)目もくれなかった。ブリーダーなんてことも知らなかったので生涯モモは処女だった(と思う)。出産を経ない場合に多いらしいが、十一歳のときに乳腺炎となり片側の乳腺を除去した。獣医に言われた、「もう一方も乳腺炎になる確率が非常に高いので・・」。
そしてもう一方が乳腺炎になったときは、いわゆる癌であった。手術で入院したが思うように容体が回復せず入院先の獣医からほぼ歩けないほど衰退したモモの死期が近いとの連絡があり、はるばる北海道からよくかわいがってくれた長男が帰宅した。最後の散歩に出かけようと獣医院の病室から連れ出した。獣医院の玄関を出たところでもう動けなくなった。みんなが泣いた。
よく散歩したこの地を最後に見せてやりたかった。

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REMENBER3.11