紙つぶて 細く永く

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春旅

4月気候の良い時に、トーハク東京博物館に行った。
当日は連休谷間の月曜日ということもあり上野駅から東博入口までそう多くはない人出であった。また、なんと国立西洋美術館は休館であった。「国立」だから職員はみなし公務員、別に入館者数のことなど気にしないのであろうが、開館している東博との比較で怠慢のそしりは免れない。美術館を名乗る以上はサービス業であり鑑賞者の便利をはかることが義務付けられる。
(ましてやこの組織にもわれわれの税金が注がれている)

さて東博、お目当ては「開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西建仁寺」」
しかし、入場前チケット売り場に入館規制70分待ちがかかっている。
連休で混み入っているのかと思っていると、入館規制は同時開催の特別展「キトラ古墳壁画」 で「栄西建仁寺」はすぐに入場できた。

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キトラ古墳への人並み*
魅かれたのは建仁寺というよりも展示されている「風神・雷神図」に興味をもっていたのであるが、展示の最初に「四頭茶会」が紹介されていた。会場に設置されたTVモニタに映し出される四頭茶会は全く未知であった。盛んな近代茶道の原型らしい。
*参照http://keikoaso.exblog.jp/18182453/
鑑賞者は多く展示品に掲げてある解説の前は黒山の人だかり前に立つ人が読み終えるまで順を待つ。よく見ると作品の両側順路の前後に解説が掲げてある。近い解説には多くの人であるが作品の向こうにはほとんど人が並ばない。

多くの展示品であったがとくに魅かれたのは「中巌円月坐像」まさしく生きているかのような写実。http://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/data/choukoku/62syozo01.htm
展示されている多くの座像が警策を持ているのであるが、この中巌円月坐像はまさに今それが打たれようと動く気配すら感じる。

また海北友松(かいほうゆうしょう)の竹林七賢図は伸びやかに袖を丸く描きまさに動き歩もうとする姿である。
本年は栄西禅師八百年大遠諱とのことお参りにゆくか・・http://www.kenninji.jp/onki/index.html

今回は横浜赤レンガ倉庫と未踏の地千葉訪問を兼ねてのツアーであった。
赤レンガ倉庫のドイツビールは楽しみにしていたが思ったほどではなく、(ドイツ料理が高かった)収穫?としては偶然にダイヤモンドプリンセス116,000トンがピンポイントで当日のみ停泊していた。その巨体はまるでビルが1個海に浮かんでいる様子である。

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千葉の金谷から久里浜までの東京湾フェリー乗り場の夕陽。黄金色のなか富士にかかる絶景。カモメがより高く舞い上がった。

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REMENBER3.11