紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は元のBlog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

やがては一人になる君へ 電脳将棋

R君久しぶりに便りをします。
元気にしていますか。
今日あたりから冬の厳しい寒さが緩み、春だなと感じられる日が続きます。

君の好きな将棋、変わらずに練習していますか?
君もよく知るように将棋はとった駒を再び使えるという「持ち駒」があります。
日本の将棋独特のルールのようです。
古くからチェスや囲碁将棋などのルールは、パソコンのシステムとってになじみがよいということからパソコンで対決する仕組みが作られました。
しかし、将棋の「持ち駒」は一工夫いるルールだったようです。
一度とられた=死んだ「兵士」が生き返ってしかも敵の兵士として登場するのです。
その将棋もこの春日本の将棋連盟猛者プロ棋士とコンピューターソフトが5対5の団体戦でぶつかり合う第3回将棋電王(でんおう)戦が、3月15日に開幕されました。
過去2回とも敗れている棋士側は実力上位の高段者をそろえ、雪辱を期すということです。
常識を超えた手を繰り出し人間を翻弄(ほんろう)してきたコンピューターの勢いを止められるかがこの大会の注目点です。

パソコン側の特徴
[疲労しない事による強さ]
人間は疲労するとミスがでやすくなるが、コンピュータは人間と比べると殆ど疲労しない。
持ち時間の長い将棋で終盤になると、疲労しないコンピュータが相対的に有利になる。渡辺明竜王順位戦(1日制で持ち時間6時間)だと
「だんだん眠くなってくる」と言っている。人間と違いコンピュータは眠くならないし、睡眠をとる必要もない。

[入玉ケースの弱さ]
2012年現在、プロ棋士の対戦データを元に教師あり学習をしているが、プロ棋士の対局ではほとんど出ない入玉ケースになると、
駒の配置に関する評価値のほとんどの部分が0に近い値になる。さらに、持将棋になった場合は駒の点数を計算して勝ちを狙うという、
相手を詰ます以外の目標が生まれるのだが、これを判断できず適切に指せない状態になることが多い。
自己対戦など、強化学習の研究も進められているが、教師あり学習を超えるレベルにまだなっていない
[全幅探索=しらみつぶしの強さ]
コンピュータで全幅探索をしている場合、途中局面の善し悪しではなく最終的にどうなるかで全てのパターンを読むので、
一見ひどい手のため人間は検討対象に加えないが、実は良い手を見落とさないという長所がある。
人間の場合、全てのパターンを読むのではなく直観、大局観を使って筋の良い手・悪い手を判別、
検討対象を絞っているためたまに見落としをすることがある
R2

学内で敵なしといっていた君のことだからより高みを目指してこのような戦いにも興味が湧くのではと思い便りしました。
強くなった君が差しに来る日を期待して、曽祖父さんの形見「かやの将棋盤」を磨いています。