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官僚の作文

前回の「災害と防災学」の疑問「VICSの混雑表示がなぜ「赤」「オレンジ」「緑」なのかも不思議」
からVICSセンター サービス・サポート・センターへ質問した。

回答は下記であった
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平素はVICSに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、この度はお問い合わせをいただき、ありがとうございます。
VICS情報の渋滞レベルの色は
国家公安委員会から出されている
道路交通法に基づく「交通情報の提供に関する指針」で
決められております。
折角の御提案して頂いたのに
申し訳ありませんが色の変更は出来かねます。
これからもVICSをよろしくお願いいたします。
発信元:VICSセンター サービス・サポート・センター
E-Mail:
user2@crm.vics.or.jp
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   その指針が以下である。
   
http://www.npa.go.jp/koutsuu/jouhou/guideline.pdf
   該当箇所は
   ○国家公安委員会告示第12号
   (4)色彩による区別
   道路地図上で混雑している道路、経路となる道路等が判別しにくいとき等
   においては、色彩を区別することによって情報を表示すること。
   なお、その場合には、次に掲げる基準に従うこと。
   ア道路の混雑又は渋滞を表示するときは、だいだい色、赤色又はこれらに
   類似する色彩を用いること。
   イ高速自動車国道等とその他の道路を異なる色彩を用いて区別すること。
そこで以下の追加質問をしてみた。
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「これらに類似する色彩」
の扱いはいかがになりますか?
黄色は類似色ではないでしょうか?
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下記再回答があった。
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説明不足で申し訳ありません。
VICSセンターからは、渋滞、混雑、順調の情報は
数値化してFM波やビーコンを通じてナビに
デジタルデーターとして送っております。
ナビメーカーはナビのプログラムで
それらの受信した数値を
「交通情報の提供に関する指針」に
基づいて渋滞、混雑、順調の表示しております。
この指針を変えることはできませんが。
おっしゃる通りナビメーカーが黄色が橙色より分かりやすく、
ユーザーに混乱を起こさないと
判断したなら、色を変えることも可能かと考えます。
申し訳ありませんが、この件につきましては
ナビメーカーにお問い合わせ下さるよう
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官僚の文章理解では
「混雑又は渋滞を表示」と「だいだい色、赤色」がセットと捉えられ「混雑=だいだい色」
「渋滞=赤色」と杓子定規に決めてかかっている。
一般的理解では
「混雑又は渋滞を表示」双方を表示するときは
「だいだい色、赤色又はこれらに類似する色彩を用いること」
と読める。
したがって、「類似する色彩」すなわち黄色も有効ではないか?という疑問となる。
(しかし根本の問題はこんなあいまいな指針を書く作成者とそこで疑問を持たない運用者かもしれない)