紙つぶて 細く永く

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知能・教養そして経済

主題1 会話と脳の間に繋がりがある
主題2 思考と触ることと(タッチセンサー iPad)の間にも繋がりがあるようだ。

会話と評価
営業すなわち取引相手との会話である。これがまた微妙な結果を産み、せめぎあいがあり非常に難しい。
あるプロジェクトを進めている。文章構成ソフトやタブレット端末を利用し電子化をした文書を適正に管理する環境を構築するプロジェクト、すなわち「文書管理ソフト」のカスタマイズである。
昨年iPad発売を機にプロジェクトがスタートし約1年が経過した。
この1年で協力を申し出た開発会社と部局十数か所を訪問し担当者と実務面の作業や、構成要件の希望などを聞き合わせた。
月2回程度の協議も重ね紆余曲折はあったがほぼ仕様が固まってきた。
最近各社で勧められている、「クラウド」の手法も考慮した。ここの部分は組織の方針を考慮し、「プライベートクラウド」なるネーミングも考えた。

このような開発プロジェクトの場合、先行して取り組んだ事実、保持し続ける技術的先進戦略何にもましてプロデュースの力(といわれるものがあればであるが)が必要である。
このような経過を踏まえプロジェクトは完結するので、この中のどれが欠けても満足の行く成果は上げられない。
しかし、顧客サイドにたてば往々にして、以下のような単純な発想を抱きがちである。
面と向かった結果的成果物作成者と直接契約し、「先行して取り組んだ事実」「保持し続ける技術的先進戦略」「プロデュースの力」等を軽視し、ことの成り立ちを敬遠する。

教養のある思考に立脚すればこれらの視点が重要であると理解できるのであり、上記のようにそれを無視する単純な発想はそれこそ無教養の現れであろう。
「安くてなにが悪い」いわゆる「安かろう、悪かろう」という発想は過ぎるとよい結果をうまない。
'50年から'60年以前の日本製品の象徴として、随分日本としても懲りたはずである。
また著名成るがゆえに結果として相手に無理強いをすることも戒めねばならない。すなわち「著名なこの組織」と「取引」できるのだから、(適正な開発コストを無視した)契約を強いる。
(このような行為が組織のコンプライアンスに合致しないことが分かっていない)
ノーベル賞級の著名研究所」でも経験あることだが、組織の中に一部でもその著名性を鼻に掛ける人間がいると、その組織自体の評価に繋がる。トップは組織全体を見渡す必要がある。
(これは以前にも書い http://greengrass.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/08/post_6835.html

会話とつながり
『回想法を研究する神戸女子大社会福祉学科准教授の津田理恵子さんは「高齢者は、死別の体験や、退職などで社会とのつながりも薄くなることから、不安やあきらめの感情が強くなり、落ち込みがち。
過去の輝いた記憶をたどることは、自分らしさを取り戻し、生きがいを得て、
安心感、やる気につながります」と話す。
津田さんは、「たとえ何度も聞いた話でも、『その先は?』と興味を持って聞いてみて下さい。思い出を聞くことに特別な技法は必要ありません。
笑顔が引き出せると聞き手も大きな喜びを感じます」と話す』
上記はどこかに記載があり書き留めておいた文書(すみません。記載の場所を思い出せない)
94歳の母が68歳になる兄と幼いころの懐かしい風景を話している様子を見て、徐々に輝きを増す母の顔を見た。ここにも会話の力がある。

会話≒触れること
このところiPadに代表されるタッチセンターを触る機会が多くなった。
画面をみるだけの場合と、画面に触れる場合でタッチするものへの親和感覚が増す。
また例えば見えているPDF資料などにアンダーラインやマーカーを引くと意識の中に強く刻まれ記憶に残る(のではないか)
いわばタッチセンサーによる会話をしているのである。漫然と画面を見るだけでなく「触れる」ことに意味が出てくる。上記に書いたタブレット端末を利用した文書の電子化の中でこれは仕様設定の大きな要因となるであろう。
私はこれを取り入れないことには大いに抵抗を感じるのであるが、
ある種の合理性(容量削減・システム開発工数の削減)から開発者は敬遠したがる。
しかしこの部分はヒューマンウェアとして重要な部分であり、一介のシステム開発者が決定できるものではない。顧客との人間的な会話・対話の中で生み出される、使いやすいソフトウェアインターフェイスという意識がなければならない。

 

REMEMBER3.11

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