紙つぶて 細く永く

右の「読者になる」ボタンをクリックし読者なっていただくと記事更新時にお知らせが届きます。

}

東北と京都

東北
京の夜空照らしたかった 陸前高田市で被災松で迎え火 
約50人の遺族らが迎え火を見守った。「お父さんは最高の父です。ありがとう」「前へ前へ行くぞ」「絆」――。
燃やされた333本の薪の一本一本には、津波で亡くなった人への思いや、復興に向けての決意が記されていた。
 祖父母を亡くした高校2年の及川亮さん(16)は「自分の思いが炎とともに届けられたかな」と目を潤ませた。
母と姉を亡くし、「鎮魂」とフェルトペンで書いた斎藤哲夫さん(51)は
「(京都に受け入れられず)やるせない」。

京都
京都市によると、被災者がメッセージを書いた薪333本は8日夜に現地で燃やされ、
市には9日も約500件の苦情が相次いだ。
そこで市は、陸前高田市で薪を管理するボランティア団体から薪を送ってもらう約束を取り付け、
10日に500本の薪が京都市に届くことになった。
終戦記念日の15日に市役所前である平和イベントで一部を燃やす。

事態を的確に把握し、人間として採るべき思考と行動を採る。
かたや、子どもの弁解のように「ゆるして」と訴える。

1200年の歴史を「誇る」京都市と、営々と自然豊かな営みをつずけてきた東北
皮肉な対比を演出したものだ。
「大文字」麓にかって居住したものとして、どう贔屓目にみたとしても今回は東北の勝利!
京都市側には最初から、結果は見えていたはずだ。

以下も当然と思われる。
福島県伊達市の仁志田昇司市長は9日、岩手県陸前高田市の松で作られた薪(まき)を
送り火で使うことが中止された問題に対して、主催団体と京都市に対し、
抗議文を送ることを明らかにした。
「根拠のない不安感を助長させ、風評被害を広げ、結果的に東北の復興が遠くなる。
決して容認できない」と強く批判した」