紙つぶて 細く永く

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原発論議からみえてきたもの

福島原発東京電力が設置した。これを忘れない。

そもそも、原子力発電所では二重三重の安全策を講じているので
事故は起きない。
という前提が間違っていた。
世界でも最も厳しいといわれる日本の基準であったのに。

その日本の原発で、建屋が爆発したのである。
これだけでも安全神話をひっくり返す驚天動地の出来事であった。
あとは、炉心溶融放射線拡散 一連の原発事故のオンパレードである。
「これまで日本の原発の安全性は、世界最高レベルだと思ってた。
東京電力にはだまされた」
福島県原子力所所在町協議会」(変な組織名称ですね)
議長 遠藤勝也

首都東京から遠い原発立地で首都の人々は「安全に」エネルギーを甘受していた。

それにも増して驚くのは、いわゆる「原子力工学」研究者は何を研究していたのか
ということ。
「今回の事態は、原子炉の運転をストップできたという点で、
スリーマイル島とは異なります。したがってレベル4であり、レベル5にはならない」
スリーマイル島もレベル1から2、3、と進みレベル5に達したのであり
論理的思考にたてば、専門家にしては説得力のない日本語である)
この事態に、何の役にもたたないコメント、それこそテレビ局の専門記者にも
劣る、知識しか披露出来なかった。
基礎的教養=大学入学、から勉強し直してもらわないといけない。

現時点で注目されている放射線化学や被爆医療の研究者にも言えることであるが、
危険ではないのか、という漠然とした問いかけに対する答えは、
「今はこの地点であり危険ではないエリアだが、ここまで行くと危険なエリアになる」
という説得力あるコメントが必須であろう。
諸氏のコメントは、「安全です」という原発推進時にいわれたコメントと何等変わっていない。

おまけ
やはり、選抜高校野球は開催すべきでない、「被災地を元気付ける」なんて主催者のおごりである。
避難所に電気がきていない状況で、テレビ視聴ができるのか?
よしんば電気がきているとして、広い体育館に1台のテレビを何人が見るのであろう。
さらにおまけ
3月25日には件の東京大学大学院教授とは別の東京大学大学院教授が出演していた。
(大勢いるんだね)
「3号機の原子炉格納容器の中はどうなっているか分からないが、
とりあえず海水を注水してみようということです」とコメントしていた。
これは科学者としては考えられない、発想である。
「わからないけどやります」、ではなく、「わからないならやらない」、が正しいのではないか。
多分実際に取り組んでいる東電は知っているのだろう。東京大学大学院教授よりも
東電専門家のほうが、原子力工学には詳しいということなのだろう。
日本の知性はこの程度なのか。

さらに今日の一言-(かたえくぼ)-から
「入閣要請拒否 
受けちゃだめ、あんたは大将なんだから! 
谷垣総裁殿 
自民党議員より」