紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は元のBlog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

今日のことば:「専門ばか」

人類を観察する学者、すなわち人類学者が人類の研究をして
「知っている社会というのは、大体、新石器時代の水準の社会です」
「その根本的な衝動は、食べることである」
「もうひとつは、種族維持のため」
「その種族が伸びてゆくためには、子供をつくらなければならないから」
性的な欲望と食べ物の欲望これが「二つの基本的な動機」と考えた。
「ところが、『それだけではない』という考えをだしたのが、レヴィ=ストロースです」
レヴィ=ストロースはもうひとつの強い欲求があって、その欲求というのは環境を
理解したいという欲求ですといった。
「ある人にとっては世界の全体が環境だし、ある人にとっては、自分の家族だけ
がその環境だということもある」
「自分の身の周りの小さい環境だけではなくて、
それを超えてもっと大きく理解しようとする要求がある。それが文化的衝動です」
「どうしてこの世が始まったかとか、死んだらどこへ行くかとか、そういう神話が
成り立つのは、かなり広い環境が背景にあるからです」
「なにがそれを創り出すかというと『環境理解本能』
だというのがレヴィ=ストロースの考え方です」
どうせ変えることができないのだから、もう一切知的欲求に関心がなくなった。
これは知的活動の縮小=レグレシオン(退化)です。
「忠告するが、米国の政治というのはかなり複雑なものだから、何もしらないで、
1冊の本も読まないで(ヴェトナム戦争に)反対されても困る」
(=縮小:レグレシオン(退化))
全然罪も無ければ悪いこともしていない子どもまでたくさん殺されている。
殺される事実をわれわれは知っている。どういう経過を通じてそれが決定された
かということを知らなくても、それは反対する充分な条件である。
それは必要なだけではなく充分な条件である。(=進化プログレProgrès)
 加藤周一