紙つぶて 細く永く

2014年6月以前の記事は旧Blog(OCN)からinportしたものそのままです。鋭意改善中です。<(_ _)>

R君への便り6啄木賢治「なゐ」の地

春がやってき三月となりました。訪ねた姪孫の地ではきれいに梅が咲いていました。
震災から5年、そして君は4月から中学三年生、いよいよ受験の年です。

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なぜ学ぶのか、映画「男はつらいよ」より寅さんと満男の会話
満男「じゃあ,何のために勉強するのかなあ」
寅 「そういう難しいことは聞くなっていったろう」
「つまり,あれだよ, ほら,人間長い間生きてりゃあいろんなことにぶつかるだろう。
な,そんな時に,俺みたいに勉強していない奴は, この振ったサイコロで出た目で決めるとか, その時の気分で決めるよりしょうがない。 ところが,勉強した奴は自分の頭できちんと筋道を立てて 『はて,こういう時はどうしたらいいかな』と考えることができるんだ」

昨今の記事を読むと震災以来さまよえるこの国の姿がいっそうくっきりとしてきました。がむしゃらにあの原発事故をなかったものと考え原発再起動を推進し、旧態依然と増え続ける放射能廃棄物を無視する政府には全く知恵が足りないと感じます。また現総理の親方にあたるような小泉元首相がそれこそ必至の形相で原発ゼロを訴えている姿、政府の頂点にいる(あるいはいた)人でさえ正しい知識、誤った知識を峻別する情報が得られなくなっている姿にこそまさしくさまよえる日本が縮図として表れています。
原発政策については思考停止に陥っている。それが反知性主義といわれる現政府の一面です。
3月9日高浜原発3,4号機の運転停止判決がでました。運転中の原発を直ちに止める史上初の司法判断です。裁判官の世界は法服の王国とも呼ばれていますが「国」の基本姿勢には抗わないを宗とし、国の政策に反する判決は多くはありませんがそれでも法廷での優れた(井戸謙一)弁護士の力関係も加わって時に国民の良識にのっとった判決が出るものです。しかし表に現れる良識は本当に少ない。

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知識は大切です。友人との会話一つでも、「なぜこの友人はそのように考えるのだろう」と思考し、その心理を考えましょう。物事には原因と結果があります。現れ出た結果にはそうなった原因があるものです。
人は何かにつけ悩む、左右に分かれる道で悩む、好みの食べ物でどちらにするか悩む。悩みを解決しようとする努力を勉強といいます。また悩みに対する答えは書物の中にあります。悩んだ末の憂さ晴らしでは身に付かない。だから手始めに活字を読みましょう。いまは携帯電話液晶の画面にも活字が並びますが、紙に印刷された文章がおすすめです。難解な言葉があれば、まずこの意味ではないかなと推理しながら読む。この体験を数多く積めば言葉の意味が収れんしてきます。その結果として語彙が豊かになるのです。先人もこのようにして教養をはぐくみました。このようにして知性を磨きました。得るものよりも失うものが多くなることそれが青春の終わりなのです。学びを終えるときが青春の終わりだとするなら人は青春を捨てません。

昨年まで幾たびか東北の地を訪れました。君との訪問を期待しているが叶いそうもない。東北はよい地です。宮沢賢治石川啄木藤沢周平などほこれる先人がたくさんいます。福島原発の溶解燃料棒の行方が心配ですが、状況が許せばぜひ東北を訪れてください。その際はぜひ「鹿踊り」もご覧あれ。
お母さんを大切に。

 

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」